
ハンドメイド作品が好きな方なら、一度は「販売してみたい」と思ったことがあるかもしれません。最近では、スマホひとつで手軽にネット販売できるプラットフォームが充実し、副業としてハンドメイドを始める人が増えています。ただ、いざ始めようと思っても「何から手をつければいいの?」「どうやって売ればいいの?」と迷うことも多いでしょう。
本記事では、初心者でも安心してスタートできるハンドメイド販売の始め方をわかりやすく解説します。副業として収益化を目指すコツや、成功するためのポイントもあわせて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
ハンドメイド販売とは?初心者でも始められる副業スタイル
ハンドメイド販売とは、自分で作ったアクセサリーや小物、雑貨などを、ネットショップやフリマアプリを通じて販売することです。特別な資格や許可は必要なく、誰でも今日から始められます。
「平日は会社員として働きながら、休日にコツコツ制作して販売する」「子育ての合間にハンドメイド作家として活動する」など、活動スタイルは人それぞれです。自分のライフスタイルに合わせて無理なく続けられる点が初心者にも人気の理由といえるでしょう。
最近ではハンドメイド市場が拡大し、minneやBASEなどのプラットフォームを使うことで、スマホひとつでショップ開設が可能になりました。イベントやマルシェに出店するチャンスも増えており、自分の作品を直接手渡す喜びを味わえる場も広がっています。
また、パーソル総合研究所の調査によると、ハンドメイド販売を含む「eコマース副業」は人気の副業ジャンルのひとつに数えられています。初心者でも無理なく始めやすく、続けていくうちに収入アップも目指せる、夢のある副業スタイルといえるでしょう。
ハンドメイド副業がおすすめな理由
ハンドメイド販売は、ものづくりを楽しみながら自分のペースで収入を得られるため、仕事や家事、育児と両立しやすいのが特徴です。さらに、特別な資格や大きな初期投資は必要ないことから、多くの人にとって魅力的な副業といえるでしょう。
ここでは、ハンドメイド副業ならではのメリットについて、具体的に紹介します。
自分のペースで働ける
ハンドメイド販売の大きな魅力は、なんといっても自分のペースで作業を進められる点です。家事や育児、本業のすきま時間を活用して、好きなタイミングで制作を進められます。たとえば、子どもがお昼寝している間に手を動かしたり、夜のリラックスタイムに作業を進めたりと、無理のないスケジュールで取り組むことが可能です。
また、ハンドメイドの制作・商品撮影・発送作業などの工程は、すべて自分のペースで対応できます。販売サイトによってはショップのオープン・クローズを自由に設定できるため、ライフスタイルに合わせて活動量の調整が可能です。副業として始めて、少しずつ収益化を目指すのにもぴったりな副業だといえるでしょう。
好きなことを収入につなげられる
普段から手芸やクラフトなどのものづくりが好きな方にとって、ハンドメイドは好きなことを続けながら収益を得られる、まさに理想的な副業といえるでしょう。自分が心から楽しめる作業が誰かの手に渡り喜ばれる体験は、大きなやりがいにつながります。
また、販売を通して「かわいい!」「大切に使います!」といった購入者からの感謝の声を直接受け取れる機会も少なくありません。こうしたフィードバックは、単なる収入以上に、活動を続けるモチベーションになります。自分の得意な分野で誰かの役に立てる喜びを感じながら、やりがいと収入の両方を手に入れられるのが、ハンドメイド副業ならではの魅力です。
初期費用を抑えてスタートできる
副業を始めるうえで気になる初期費用も、ハンドメイド販売なら心配ありません。手元にある道具や材料を活用すれば、ほとんどコストをかけずにスタートできます。手芸用品や画材など、自宅にある素材だけでも十分に作品作りが可能です。
また、最初は少ない在庫で始めて、売れた分だけ増やしていくスタイルも取れるため、リスクを抑えて運営できます。さらに、minneやBASEなどのプラットフォームを利用すれば、初期費用がかかりません。コスト面での負担が少ないハンドメイド販売は、副業にぴったりの選択肢といえるでしょう。
経験やスキルを積める
ハンドメイド販売を始めると、作品作りの技術だけでなく、さまざまなスキルが身につきます。たとえば、ネット上で商品を販売するためのノウハウや、売れるアイテムをリサーチする力、集客を工夫する経験などです。こうしたスキルは、ほかの副業や仕事にも応用できるので、大きな財産になるでしょう。
さらに、クオリティの高い作品を目指して新たな技術を習得したり、写真撮影や商品説明の工夫を重ねたりすることで、自分の成長をしっかり感じられます。努力が成果に直結するハンドメイド副業なら、やりがいとスキルアップの両方を手に入れられるでしょう。
ハンドメイド販売で成功するためのポイント
ハンドメイド販売は、好きなことを仕事にできるやりがいが大きな魅力です。しかし副業として続ける以上、しっかりとした成果もほしいところ。ここでは、ハンドメイド販売で押さえておきたいコツや工夫のポイントをわかりやすく解説します。
売れている商品をリサーチする
ハンドメイド販売では「作りたいものを自由に作る」のが醍醐味ですが、副業として取り組む以上は成果も無視できません。成果を得るためには、自分が作ろうとしているアイテムに似た商品が、実際にどれくらい売れているかをリサーチすることが大切です。
たとえば、同じジャンルの人気作家さんがどのようなデザインや価格帯で作品を販売しているのかをチェックすれば、現在の市場ニーズが見えてきます。また、季節や行事、トレンドによって求められるアイテムは変わるため、タイミングを意識することもポイントです。
ただし、売れている商品をそのまま真似するのはNGです。あくまで市場の動きを参考にしながら、自分らしいオリジナル要素を取り入れるように心がけましょう。
写真の撮り方・スタイリングを工夫する
ネットで商品を販売するうえでは、実物のクオリティだけでなく、写真の印象が何より重要です。どれだけ丁寧に作られた作品でも、写真で魅力が伝わらなければ購入にはなかなかつながりません。ネット販売において、写真は「作品の顔」といっても過言ではないでしょう。
撮影の際は、自然光の明るさを活かしたり、背景をシンプルに整えたり、ピントをしっかり合わせたりといった基本への意識が大切です。さらに、作品単体だけでなく実際に使っているシーンを撮影すると、購入後のイメージが湧きやすくなり、購買意欲の向上も期待できます。
写真撮影に少し手間をかけるだけで、作品の魅力をより多くの人に届けることができるので、ぜひ工夫してみましょう。
商品名と説明文を工夫する
ネット販売では、写真に次いで商品名や説明文もとても大切な役割を担っています。どんなに写真で興味を持ってもらえても、説明文が不十分だと購入には結びつきにくいものです。
商品名は、作品の特徴がひと目で伝わるよう、できるだけ具体的にしましょう。さらに、説明文では「どんなシチュエーションで使えるか」「こんな人におすすめ」といった提案を加えることで、購入者に使用イメージを持ってもらいやすくなります。
また、サイズや素材、重さなどの基本情報をしっかりと記載するのはもちろん、使うことで得られるメリットや、贈り物としてのおすすめポイントなどを加えると、より購買意欲の向上が期待できます。
ターゲットに合わせて価格を設定する
ハンドメイド作品を販売するうえでは、ジャンルやターゲットに合わせた価格設定が欠かせません。たとえば、同じアクセサリーでも若い世代向けと大人向けでは、適正とされる価格帯が大きく異なる場合があります。
ただし、価格を決める際には市場の相場だけに合わせるのではなく、原材料費や制作時間、販売手数料などのコスト面をしっかり計算することが重要です。安く設定しすぎてしまうと利益が出ず、活動の継続自体が難しくなってしまいます。
副業として長く続けるためにも、自分の作品に見合った適正な価格を設定し、ターゲットが納得して購入してくれるラインを見極めましょう。価格は売上にも直結する要素なので、定期的に見直す意識も大切です。
SNSや口コミを積極的に活用する
ハンドメイド作品をネットで販売するなら、ショップを開くだけでは集客に限界があります。より多くの人に作品を知ってもらうためには、SNSを活用した情報発信が欠かせません。特にInstagramやXは、写真や投稿を通じて作品の魅力をダイレクトに伝えられるため、ハンドメイド販売と非常に相性が良いといえます。
ハンドメイド専用のアカウントを作り、定期的に新作や制作過程を発信してみましょう。また、ネットショップとSNSを連携させる機能を使えば、ショップへの導線もスムーズに作れます。SNSでは丁寧な対応を心がけ、自然と口コミが広がるような工夫を意識していきましょう。
ハンドメイド販売の始め方ステップ
ハンドメイド販売は誰でも気軽に始められる副業ですが、やみくもにスタートしてしまうと、思ったように成果が出ずに挫折してしまうこともあります。大切なのは、準備から販売までの流れをしっかり押さえて、一歩ずつ進めていくことです。
ここからは、初心者でも迷わず取り組めるように、ハンドメイド販売を始めるためのステップを紹介します。
STEP1:販売する商品を決める
ハンドメイド販売を始めるには、まず「何を売るか」を決めるところからスタートします。自分の特技や趣味を活かせるもの、自分自身が楽しんで作れるものを選ぶのがおすすめです。しかし同時に、ある程度の需要が見込めるジャンルかどうかも考慮しなければなりません。
たとえば、アクセサリーや布小物、ベビーグッズなどは人気が高く、初めての方でも挑戦しやすいジャンルです。ニッチな分野であっても特定のファン層がいれば十分チャンスはありますが、あまりに奇抜すぎたり用途が限定されすぎたりすると、販売につながりにくくなるでしょう。
何を作るか迷ったときは、minneやCreemaなどのハンドメイドマーケットをのぞいて、売れ筋やトレンドをリサーチしてみるのがおすすめです。自分が楽しめることと、需要のバランスを意識して、販売する商品を選びましょう。
STEP2:ショップのコンセプトと名前を決める
ハンドメイド販売を継続し、長く愛されるショップに育てるには、しっかりとした「軸」や「方向性」が欠かせません。そのためにも、まずは誰に、どのような想いを込めた作品を届けたいのか、コンセプトを明確にすることが大切です。
たとえば、「30代女性向けのナチュラルな雑貨」や「子ども向けのカラフルな布小物」といった具合に、ターゲットや世界観を具体的にイメージしてみましょう。そして、そのコンセプトに合ったショップ名を考えます。ショップ名は、ブランドの雰囲気や覚えやすさ、検索しやすさなども意識して選ぶことがポイントです。
ショップにしっかりとした「芯」があることで、ファンがつきやすくなり、結果的に売上にもつながります。
STEP3:販売方法を選ぶ
販売する商品とショップのコンセプトが決まったら、次は「どの方法で販売するか」を選びます。ハンドメイド販売には、アプリ・ネットショップ・委託販売など、いくつかの選択肢があります。それぞれにメリットとデメリットがあるので、自分に合ったスタイルを選びましょう。
アプリ・販売サイトで販売する
「minne」や「Creema」など、ハンドメイド専用のマーケットアプリを使えば、初心者でも簡単に出品できます。少ない商品数から気軽に販売できるため、在庫リスクを抑えられるのがメリットです。ただし、同ジャンルの作品が多く、自分の作品が埋もれないようにする工夫が必要になります。
ネットショップを作って販売する
自分だけのネットショップを開設する方法もあります。「BASE」や「STORES」といったサービスを利用すれば、専門知識がなくても簡単にショップを作れます。自由度が高く、世界観を大切にできる反面、集客はすべて自分で行う必要があるため、SNS活用などが不可欠です。
委託販売する
カフェや雑貨店、ハンドメイド専門ショップに作品を置いてもらう委託販売もひとつの手段です。自分で接客しなくても済むうえ、すでに集客力のある店舗を活用できるメリットがあります。ただし、販売手数料(20〜50%程度)がかかることが多く、利益計算をしっかり行う必要があります。
STEP4:作品の写真と説明文を作成する
ネット販売において、顧客がまず目にするのは写真と説明文です。写真と説明文を丁寧に作り込むことで、作品への信頼感と購買意欲の向上が期待できます。
写真は、作品の第一印象を決める重要な要素です。自然光を活かし、背景やピントにもこだわって、作品の魅力を最大限引き出しましょう。
説明文も、ただサイズや素材を並べるだけでは不十分です。どのようなシーンで使えるか、どのような人にぴったりかなど、使ったときのイメージまで伝わるよう工夫すると、購入につながりやすくなります。
STEP5:梱包・発送準備を整える
商品が売れてから慌てないように、あらかじめ梱包や発送の準備を整えておきましょう。段ボール・封筒・テープ・緩衝材・ラッピング資材など、発送に必要なアイテムは一通りそろえておくのがおすすめです。特に壊れやすい作品や繊細な商品は、しっかりと保護できる梱包を心がけましょう。
また、梱包はただ商品を守るためだけでなく、ショップの世界観を伝える大切な要素でもあります。ショップのコンセプトに合わせたラッピングやメッセージカードを添えることで、購入者に特別な体験を届けられるでしょう。
STEP6:集客・販売・改善を続ける
ネットショップを作ったり、アプリに出品しただけで、自然にお客が集まるわけではありません。ハンドメイド販売を成功させるには、自分から積極的に作品の存在を発信していく集客活動が必須です。
なかでもおすすめなのが、Instagramを活用した集客です。画像や動画がメインのSNSであるInstagramは、ハンドメイド作品との相性が抜群。作品の魅力をビジュアルでしっかり伝えられるため、興味を持ってもらいやすくなります。ショップを立ち上げたら、あわせてInstagramの専用アカウントを開設し、定期的に新作や制作風景を投稿してみましょう。
また、販売後も購入者の声をもとに改善を重ねたり、キャンペーンやイベントを行ったりすることで、より多くのファンを獲得できるチャンスが広がります。
初心者におすすめの販売ジャンル5選
「ハンドメイド販売を始めたいけど、何を作れば良いかわからない……」という方も多いかもしれません。そんなときは、まずは人気のあるジャンルや売れ筋の商品からチャレンジしてみるのもひとつの方法です。需要の高いジャンルを選べば、初めてでも販売チャンスが広がりやすくなります。
ここでは、初心者でも挑戦しやすく、比較的人気のあるジャンルや商品を紹介します。
アクセサリー
ハンドメイド販売のなかでも特に人気が高いジャンルがアクセサリーです。ピアス・イヤリング・ネックレス・ブレスレット・ヘアゴムといったアイテムは、多くの人に親しまれています。ビーズ・レジン・プラバン・ワイヤーなど、さまざまな素材を組み合わせることで、デザインの幅を広げられるのも魅力です。
アクセサリー制作は、基本的な道具(ペンチ、ニッパーなど)さえあればスタートできます。最近では、アクセサリーキットが販売されているので、初心者の方はまずキットを使って感覚をつかんでみましょう。
季節ごとにデザインを変えたり、イベントに合わせたモチーフを取り入れたりすると、より多くの購入者に注目されやすくなります。自分らしい世界観を込めたアクセサリー作りを目指しましょう。
刺繍アイテム
刺繍をあしらったアイテムは、温かみがあり、手作りならではの魅力を感じてもらいやすいジャンルです。ポーチやハンカチ、トートバッグなど、普段使いできる布小物にワンポイント刺繍を加えるだけでも、オリジナリティあふれる作品に仕上がります。
特別な道具は必要なく、刺繍針と糸、布があればすぐに始められます。また、図案のデザイン次第でシンプルにも華やかにもなるので、ターゲット層に合わせた幅広いアレンジができるでしょう。
キャンドル
ハンドメイドキャンドルは、インテリアにもプレゼントにも人気の高いアイテム。色や形、香りまで自由にアレンジでき、世界にひとつだけの商品を作れるのが魅力です。特にアロマオイルを加えたアロマキャンドルや、ドライフラワーを閉じ込めたボタニカルキャンドルは、癒し効果があり、需要が高まっています。
作り方はシンプルで、溶かしたロウを型に流し込み、芯をセットして固めるだけ。材料は少なく、比較的手軽に始められるジャンルです。火を灯したときのやわらかな光と香りに癒されるキャンドルは、自宅用はもちろん、大切な人への贈り物としても重宝されています。
ハーバリウム
ハーバリウムは、ドライフラワーやプリザーブドフラワーを専用のオイルに浸して作る、美しいインテリア雑貨です。透明な瓶のなかで花がふわりと浮かぶ様子は、見る人に癒しを与えてくれます。
必要な道具は、ボトル・花材・オイルのたった3つだけ。少ない材料で手軽に作れるハーバリウムは、ハンドメイド初心者にもおすすめです。
また、デザインの自由度が高く、花材の選び方や配置によって印象が大きく変わるため、自分だけのオリジナル作品を楽しめるのも魅力です。インテリアとしても人気があり、プレゼント用としても喜ばれるので、需要のあるジャンルといえるでしょう。
ベビー・キッズグッズ
ベビー・キッズ向けのハンドメイドアイテムは、実用性とかわいさを兼ね備えているため、高い人気を誇ります。よだれかけ・帽子・ヘアアクセサリー・レッスンバッグなど、普段使いできるグッズは特に需要があります。
また、季節の行事やイベントに合わせたアイテムを作るのもおすすめです。入園・入学シーズンにはバッグやお名前シール、クリスマスや誕生日にはギフト用のグッズなど、タイミングに合わせて販売すると注目されやすくなります。
さらに、名前を入れるサービスを取り入れると、世界にひとつだけの特別感が出て、より喜ばれる商品になります。こういったオーダーメイド対応も、ファンを増やす大きなポイントになるでしょう。
ハンドメイド販売に使えるおすすめプラットフォーム
ここでは、これからハンドメイド販売を始める方におすすめのプラットフォームを3つ紹介します。まずはこうしたサービスを活用して、気軽に販売をスタートしてみてはいかがでしょうか。
minne
minne(ミンネ)は、国内最大級のハンドメイドマーケットとして、多くの初心者に選ばれている人気プラットフォームです。アクセサリーや雑貨、アート作品など、幅広いジャンルのハンドメイド商品が集まり、20〜40代女性を中心に多くの購入者が利用しています。
月額利用料は無料、販売手数料は10.89%と、初期コストをかけずに始められるのが大きな魅力。売れたときだけ手数料が発生するため、リスクを抑えながら挑戦できます。
また、登録マニュアルや販促機能が充実しており、作品紹介やPRが不安な方にも心強いサポートが用意されています。まずは気軽にスタートしたい方にぴったりのサービスです。
BASE
BASEは、初期費用・月額費用が0円でネットショップを開設できる人気のサービスです。操作は直感的でわかりやすく、パソコンが得意でない方でも気軽に始められるのが魅力。ネットショップ初心者の方や個人の作家さんにも多く利用されています。
料金プランは、0円で始められる「スタンダードプラン」と、売上が増えてきた方向けの「グロースプラン」の2種類。スタンダードは手数料(決済3.6%+40円、サービス利用料3%)がかかりますが、初期コストゼロで低リスクです。一方、グロースプランは月額16,580円が必要な分、販売手数料(決済2.9%、サービス利用料0円)が大幅に抑えられます。
また、InstagramやYouTubeとの連携機能があり、SNSと連動させた販売戦略に強い点が特徴です。ステップアップに応じて柔軟に使い分けられる点も、BASEの大きな強みといえるでしょう。
メルカリShops
メルカリShopsは、フリマアプリ「メルカリ」の集客力を活かして、手軽にハンドメイド販売を始められるプラットフォームです。月間2,300万人以上の利用者に商品をアピールできるため、特別な集客努力をしなくても多くの目に留まるチャンスがあります。
初期費用・月額費用は無料で、かかるのは販売手数料10%と振込手数料のみ。スマホひとつで出店から在庫管理まで完結できます。さらに匿名配送サービスによって、プライバシーを守りながら安全に取引できる点も大きな魅力です。
また、タイムセール機能やフォロー機能を活用すれば、ファン作りやリピーター獲得も狙えます。まずは低リスクで始めたい方にぴったりのサービスです。
ハンドメイド販売で注意すべきこと
ハンドメイド販売は気軽に始められる一方で、守るべきルールや気をつけたいポイントがあります。ここでは、安心してハンドメイド販売を続けるために、事前に押さえておきたい注意点を紹介します。
著作権・キャラクター素材の使用は避ける
ハンドメイド販売を行ううえで、特に注意したいのが著作権に関する問題です。市販されているキャラクター柄の生地やブランドロゴ入りの素材は、基本的に「個人利用」を前提に販売されており、商用利用は禁止されています。たとえ自作のデザインやアレンジを加えたとしても、これらの素材を使った作品の販売は著作権侵害となり、最悪の場合訴えられるリスクがあります。
また、有名デザイナーやメーカーによるオリジナル柄の生地も、許可なく商用利用することはできません。素材選びの際には、必ず「商用利用可」と明記されているものを選びましょう。
ハンドメイドはオリジナリティが魅力ですが、知らずに著作権を侵害してしまうと、大きなトラブルに発展しかねません。安心して販売活動を続けるためにも、素材選びには十分注意を払いましょう。
他店の模倣やアイデアの盗用はしない
ハンドメイド販売において、オリジナリティがなにより大切です。他のお店や作家さんのデザインを真似した作品を販売してしまうと、モラル違反になり、トラブルに発展する可能性があります。
たとえ著作権法上でハンドメイド作品がアート扱いにならず、直接の違反にあたらない場合でも、他人のアイデアやレシピを模倣して販売する行為は信頼を損ないかねません。特に、本やサイト、教室のレシピをそのまま使用した作品は注意が必要です。
ハンドメイド販売は、買い手に「この作家さんだから欲しい」と思ってもらうことが大切です。モラルを守り、自分らしい個性や工夫を盛り込んだオリジナル作品で勝負しましょう。
顧客対応・返品対応は迅速に行う
どのような商売でも基本となるのが購入者への誠実で迅速な対応であり、ハンドメイド販売でも例外ではありません。作品に不具合があったり、イメージと異なると感じた購入者から連絡が来たりした場合は、できるだけ早く丁寧に対応しましょう。
ハンドメイド作品は一点ものが多く、色味や質感に個体差が出やすいため、購入者が「思っていたのと違った」と感じることはあります。だからこそ、購入前の説明を丁寧に行うと同時に、万が一の問い合わせや返品にも誠意を持った対応が必須です。
トラブルを避け、長く信頼されるショップを築くためにも、購入後の対応までしっかり整えておくようにしましょう。
確定申告は必ず行う
ハンドメイド販売を副業として行う場合でも、収入が一定額を超えると確定申告が必要です。
たとえば会社員の場合、給与とは別に得た所得が20万円を超えたら確定申告の義務が発生します。ここでいう「所得」とは、売上から材料費や手数料などの経費を差し引いた金額です。
無申告が発覚すると、追徴課税のリスクがあります。副業として安定的に販売を続けたいなら、売上や経費を日頃から記録しておき、申告に備えておくことが大切です。ハンドメイド作家として責任ある活動を続けるためにも、確定申告はしっかり行いましょう。
本格化するなら開業届を提出する
ハンドメイド販売を本格的に行う予定であれば、「開業届」の提出を検討しましょう。開業届とは、個人で事業を開始する際に税務署へ提出する書類で、正式には「個人事業の開業・廃業等届出書」といいます。
開業届の提出は法律上の義務ではありませんが、提出することで「個人事業主」として正式に認められ、青色申告による節税メリットが得られるようになります。青色申告では、最大65万円の特別控除や赤字の繰り越しなど、さまざまな優遇措置が利用可能です。
副業でも本格的に取り組む意思があるなら、節税の観点からも開業届の提出は大きなメリットがあります。提出自体は無料で、難しい手続きではありませんので、事業として継続する予定がある方は早めに検討しておきましょう。
「特定商取引法に基づく表記」を入れる
ネットで商品を販売する場合、原則として「特定商取引法に基づく表記」の掲載が義務付けられています。販売者の氏名・住所・連絡先・返品・交換の方針などを明記し、購入者が安心して取引できる環境を整えることが目的です。ハンドメイド販売を行う場合も必要になりますので、覚えておきましょう。
先ほど紹介したminne・BASE・メルカリShopsなどのプラットフォームでは、住所の「非公開設定」が可能です。しかし、それでも登録時には自宅住所の入力が必要であり、返品時の対応などの際、住所を開示しなければならないケースがあります。
「できるだけ自宅住所を使いたい」「でもルールは守らなければ」と悩んでいる方におすすめなのが、バーチャルオフィスの活用です。なかでも「バーチャルオフィス1」は、手頃な料金でビジネス用の住所が利用でき、プライバシーを守りながら信頼性のあるショップ運営を実現できます。
ハンドメイド販売の不安を解消!返品対応もできるバーチャルオフィス1
「作品が売れたのに、返品の依頼が来てしまった」「ネットショップの住所、やっぱり自宅を出すのは抵抗がある」と不安を感じることはありませんか?ハンドメイド販売やネットショップ運営では、特定商取引法への対応や返品時の連絡先として、販売者の住所が求められる場合が多くあります。
そんなとき頼りになるのが「バーチャルオフィス1」。リアルなオフィスを構えるよりもずっと低コストで、ネットショップ用の住所が手に入ります。東京(渋谷・千代田)や広島といった人気エリアの住所を月額880円+郵送費用(税込)で利用でき、コスパについては申し分ありません。
月4回の郵便物転送サービスに加え、郵便物の到着はLINE通知で即時に把握が可能。返品や問い合わせがあってもスムーズな対応ができます。プライバシーを守りながら、信頼されるお店作りをしたい人にぴったりのサービスなので、ぜひ一度ご確認ください。
まとめ
ハンドメイド販売は、好きなことを活かしながら、自分のペースで取り組める魅力的な仕事です。初期コストを抑えて始められるうえ、販売経験を通じてスキルや知識が広がります。
成功のために必要なのは「工夫を重ねること」。商品作りだけでなく、撮影や説明文、集客にも力を入れていきましょう。プライバシーについて不安な点があれば、ビジネス用の住所を格安で使える「バーチャルオフィス1」をご検討ください。
この記事の投稿者
バーチャルオフィス1編集部
東京都渋谷区道玄坂、広島市中区大手町にあるバーチャルオフィス1
月額880円で法人登記・週1回の郵便転送・郵便物の来館受取ができる起業家やフリーランスのためのバーチャルオフィスを提供しています。
この記事の監修者
株式会社バーチャルオフィス1代表取締役 牧野 傑
株式会社バーチャルオフィス1 代表取締役
2022年2月に株式会社バーチャルオフィス1の代表取締役に就任。東京(渋谷)、広島にて個人事業主(フリーランス)、法人向けにビジネス用の住所を提供するバーチャルオフィスを運営している。自ら起業した経験も踏まえ、「月額880円+郵送費用」といったわかりやすさを追求したワンプランで、利用者目線に立ったバーチャルオフィスを目指している。
東商 社長ネット 株式会社バーチャルオフィス1 牧野 傑
キャリアコンサルタントドットネット 牧野傑(まきのすぐる)
Yahoo!知恵袋(株)バーチャルオフィス1牧野傑
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