【2025年】法人向けクレジットカード最強の2枚!おすすめの組み合わせや選び方を解説

[投稿日]2025年09月17日

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【2025年】法人向けクレジットカード最強の2枚!おすすめの組み合わせや選び方を解説

事業が拡大するにつれて、「法人カードが1枚では心もとない」「経費管理を効率化したい」と感じる経営者の方も多いのではないでしょうか。その解決策として、目的の異なる法人カードを2枚組み合わせて利用する方法が効果的です。しかし、数あるカードの中からどの2枚を選べば良いか、判断に迷うこともあるでしょう。

本記事では、コスト重視型やステータス重視型など、企業のタイプ別に最強の2枚となる法人カードの組み合わせを紹介します。2枚持ちのメリットや注意点も解説しますので、自社に最適なカード選びの参考にしてみてください。

【タイプ別】法人向けクレジットカード最強の2枚

【タイプ別】法人向けクレジットカード最強の2枚

企業の事業フェーズや重視するポイントによって、最適な法人カードの組み合わせは異なります。ここでは、4つのタイプ別に、それぞれのニーズを満たす最強の2枚の組み合わせを紹介します。

  • コスト重視型
  • ステータス重視型
  • 審査重視型
  • 高還元・マイル特化型

自社の状況に最も近いタイプを参考に、最適なカードを選びましょう。

コスト重視型

三井住友カード ビジネスオーナーズ(一般)
バクラクビジネスカード
カード名三井住友カード ビジネスオーナーズ(一般)バクラクビジネスカード
申し込み資格満18歳以上の法人代表者・個人事業主
※高校生は除く
法人代表者
年会費(税込)無料無料
追加カード年会費(税込)無料無料
追加カード発行手数料(税込)記載なしバーチャルカード:無料
リアルカード:1,540円
追加カードの発行上限数18枚上限なし
ETCカード年会費(税込)無料
※入会翌年度以降、前年度の利用がない場合は550円
発行不可
国際ブランドVisa・MasterCardVisa
カード利用枠~500万円柔軟に対応(5億円以上の実績あり)
基本還元率0.5%1%または1.5%
還元方法Vポイント現金
付帯保険国内ショッピング保険:なし
海外ショッピング保険:なし
国内旅行傷害:なし
海外旅行傷害:最高2,000万円
国内ショッピング保険:なし
海外ショッピング保険:なし
国内旅行傷害:なし
海外旅行傷害:最高3,000万円
※リアルカードのみ
付帯特典条件達成で、対象となる利用分のポイントが最大1.5%
ビジネスサポートサービス
福利厚生代行サービス
なし
発行スピード約1週間最短当日〜3営業日
必要書類【法人・個人】
代表者の本人確認書類
代表者、もしくは取引担当者の本人確認書類
登記事項証明書(現在事項証明書または履歴事項全部証明書)

コストを最優先するなら「三井住友カード ビジネスオーナーズ(一般)」と「バクラクビジネスカード」の組み合わせがおすすめです。2枚とも年会費が一切かからない上に、それぞれが異なるメリットを提供するため、コストを抑えながら経理業務を効率化できます。

「三井住友カード ビジネスオーナーズ」は、登記簿謄本・決算書が不要で申し込みやすく、事業用の決済手段を確保する1枚目として適しています。

一方で「バクラクビジネスカード」は、利用明細が即時に通知され、会計ソフトとも連携できるため、経理の手間を削減可能です。また、バクラクビジネスカードは利用額の最大1.5%が自動でキャッシュバックされるため、利用するだけでコスト削減につながります。

そのため、設立直後で1枚目に作成する法人カードをお探しの場合や、カードの維持費をかけずに経費管理の効率化とキャッシュバックを両立させたい経営者には、この2枚がおすすめです。

ステータス重視型

セゾン・ビジネス・アメリカン・エキスプレス カード(プラチナ)
JCBプラチナ法人カード
カード名セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードJCB法人カード(プラチナ)
申し込み資格法人代表者・個人事業主
※学生や未成年は除く
法人・個人事業主(カード使用者は18歳以上)
年会費(税込)初年度無料
次年度以降33,000円
33,000円
追加カード年会費(税込)1枚につき3,300円1名につき6,600円
追加カード発行手数料(税込)記載なしなし
追加カードの発行上限数9枚複数枚
ETCカード年会費(税込)無料
1枚につき最大5枚まで発行可
無料
国際ブランドアメリカン・エキスプレスJCB
カード利用枠最大9,990万円(審査により個別設定)150万円以上
基本還元率0.5%0.5%
還元方法永久不滅ポイント
JALマイル※1
Oki Dokiポイント
付帯保険国内・海外ショッピング保険:年300万円
国内旅行傷害:最高5,000万円
海外旅行傷害:最高1億円
国内ショッピング保険:年500万円
海外ショッピング保険:年500万円
国内旅行傷害:最高1億円(利用付帯)
海外旅行傷害:最高1億円(利用付帯)
付帯特典SAISON MILE CLUB(JALマイル還元率 最大1.125%)
プライオリティ・パス(プレステージ会員)無料付帯
コンシェルジュサービス
Tablet Hotels加盟ホテルVIPアップグレード
セゾンプレミアムゴルフサービス
プラチナ・コンシェルジュ
プライオリティ・パス
国内空港ラウンジ
グルメ・ベネフィット(2名利用で1名無料)
ゴルフエントリーサービス
サイバーリスク保険:100万円
発行スピード最短3営業日2〜3週間程度
必要書類本人確認書類のみ(登記簿謄本・決算書は原則不要)法人:履歴事項全部証明書などの法人確認書類+代表者の本人確認書類
個人事業主:口座情報+本人確認書類
※1:年会費5,500円の「SAISON MILE CLUB」に加入した場合

対外的な信用力や、接待・出張で役立つ手厚いサポートを重視するなら、「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」と「JCB法人カード(プラチナ)」の組み合わせがおすすめです。

両カードの特徴は、プラチナランクならではの充実した付帯特典を備えている点です。また、国際ブランドをアメリカン・エキスプレスとJCBで分けることで、国内外の決済シーンを広くカバーできるようになります。

たとえば、重要な取引先との会食では「JCB法人カード(プラチナ)」に付帯する「グルメ・ベネフィット」が有効です。対象レストランで2名以上のコース料理を予約すると1名分の料金が無料になる優待で、接待コストを削減できます。

海外出張の際には、両カードで利用できる「プライオリティ・パス」で出発前の時間を快適に過ごせます。プライオリティ・パスは、世界中の空港ラウンジを無料で利用できる会員制サービスです。

また、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、JALマイル還元率が高いため、経費削減につながります。

このように、経営者としてのステータスと実利を両立させたい場合、この2枚の組み合わせが最適です。

審査重視型

セゾン・ビジネス・アメリカン・エキスプレス カード(コバルト)
UPSIDERカード
カード名セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードUPSIDERカード
申し込み資格法人代表者・個人事業主
※高校生は除く
法人代表者
年会費(税込)無料無料
追加カード年会費(税込)無料無料
追加カード発行手数料(税込)記載なしバーチャルカード:無料
リアルカード:無料
追加カードの発行上限数9枚上限なし
ETCカード年会費(税込)無料発行不可
国際ブランドアメリカン・エキスプレスVisa
カード利用枠30万~500万円最大10億円
基本還元率約0.5%1%〜
還元方法永久不滅ポイントUPSIDERカードポイント
付帯保険国内ショッピング保険:なし
海外ショッピング保険:なし
国内旅行傷害:なし
海外旅行傷害:なし
国内ショッピング保険:なし
海外ショッピング保険:なし
国内旅行傷害:なし
海外旅行傷害:なし
付帯特典特定加盟店:ポイント4倍
セゾンビジネスサポートローン:最大950万円
エックスサーバーご優待:最大16,500円割引
かんたんクラウド(MJS)ご優待:2ヶ月無料
優待プログラム
UPSIDER利用企業で限定特典あり
発行スピード最短3営業日バーチャルカード:最短1営業日
リアルカード:最短3営業日
必要書類本人確認書類
※決算書・登記簿謄本は不要
代表者、もしくは取引担当者の本人確認書類
※代表者以外が申し込む場合:委任状

審査に不安がある場合、「セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」と「UPSIDERカード」がおすすめです。両カードともに、創業期の企業を明確なターゲットとしているためです。

セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、公式サイトで「決算書・登記簿謄本は不要」、UPSIDERカードも「設立したばかりの企業でも利用可能」と公表しています。そのため、法人クレジットカードの審査に通りにくい状況でも申し込みやすいのが特徴です。設立直後のスタートアップや事業初期段階で実績が乏しい法人にとってこの組み合わせは心強い選択肢です。

高還元・マイル特化型

セゾン・ビジネス・アメリカン・エキスプレス カード(プラチナ)
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
カード名セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
申し込み資格法人代表者・個人事業主
※学生や未成年は除く
記載なし
年会費(税込)初年度無料
次年度以降33,000円
49,500円
追加カード年会費(税込)1枚につき3,300円付帯特典あり:13,200円
付帯特典なし:無料
追加カード発行手数料(税込)記載なし記載なし
追加カードの発行上限数9枚最大99枚
ETCカード年会費(税込)無料
1枚につき最大5枚まで発行可
無料
国際ブランドアメリカン・エキスプレスアメリカン・エキスプレス
カード利用枠最大9,990万円(審査により個別設定)一律の利用限度額の設定なし
基本還元率0.5%1%
還元方法永久不滅ポイント各種交換
JALマイル(SAISON MILE CLUB、年会費5,500円)
メンバーシップ・リワードポイント
付帯保険国内・海外ショッピング保険:年300万円
国内旅行傷害:最高5,000万円
海外旅行傷害:最高1億円
国内ショッピング保険:最高500万円
海外ショッピング保険:最高500万円
国内旅行傷害:最高5,000万円
海外旅行傷害:最高1億円
付帯特典SAISON MILE CLUB(JALマイル還元率 最大1.125%)
プライオリティ・パス(プレステージ会員)無料付帯
24時間365日対応のコンシェルジュサービス
グリーンカードの特典+
メンバーシップ・リワード・プラス:初年度年会費無料
補助金・助成金検索サービス
士業の紹介
ヘルスケア無料電話相談
ビジネス・フリー・ステイ・ギフト:国内対象ホテルの1泊2名分の無料宿泊
Seibu Prince Global Rewards ゴールドメンバー
ビジネス・ダイニング・コレクション by グルメクーポン
ゴールド・ワインクラブ
発行スピード最短3営業日約3週間
必要書類本人確認書類のみ(登記簿謄本・決算書は原則不要)【法人】
代表者の本人確認書類
商業登記簿謄本・登記事項証明書のいずれか
【個人】
代表者の本人確認書類

日々の経費決済を通じて、ポイントやマイルを効率よく貯めたいなら、上記2枚の組み合わせがおすすめです。

この2枚を組み合わせることで、「JALマイル」と「ANAマイル」を効率良く貯められるようになります。国内外への出張で利用できる航空会社や目的地が増えることで、経費の無駄を減らし、コスト削減効果が高まります。

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、オプションの「SAISON MILE CLUB」に登録すると、JALマイル還元率が最大1.125%になります。一方でアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードは、「メンバーシップ・リワード・プラス」とANAマイル移行サービスに登録すると、ANAマイルを還元率1.0%で貯められます。

また、ANA以外にも14社の航空会社のマイルに交換が可能です。頻繁な出張で発生する多額の経費を無駄なくマイルに集約したい経営者には、この2枚の組み合わせはおすすめできます。

1枚目のタイプ別|おすすめの2枚目法人クレジットカードに関するマッチング表

1枚目のタイプ別|おすすめの2枚目法人クレジットカードに関するマッチング表

現在利用している法人カードのタイプによって、2枚目として選ぶべきカードの特徴は異なります。1枚目の特徴を理解し、その弱点を補えるカードを組み合わせることで、より事業に適した運用ができます。

中小企業の経営者にとって、どのカードを組み合わせるのが自社にとって最強の2枚になるのかを、比較検討することが重要です。ここでは、1枚目のカードタイプ別に想定される課題と、それを補う2枚目のおすすめ候補をマッチング表で紹介します。

1枚目のカードタイプよくある課題・弱点2枚目で補うべきポイントおすすめの2枚目候補
コスト重視型・付帯サービス(旅行保険・空港ラウンジ等)が手薄
・ステータス性が低い
・出張時に安心な旅行保険や空港ラウンジサービス
・社会的信用を補完するステータス性
・異なる国際ブランドでの決済リスク分散
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
ステータス重視型・年会費が高額になりがち
・国際ブランドが限定的(Amex/Diners等)な場合がある
・年会費無料のカードで維持コストを均等化
・Visa/Mastercard/JCBなど主要ブランドで決済範囲をカバー

セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
三井住友カード ビジネスオーナーズ(一般)
審査重視型・利用限度額が低めに設定される可能性がある
・付帯サービスが基本的なものに留まる
・事業拡大に対応できる高い利用限度額
・出張や接待で役立つ充実した付帯サービス
JCBプラチナ法人カード
・ダイナースクラブ ビジネスカード
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
高還元・マイル特化型・貯まるポイントやマイルの種類が限定的
・年会費がかかるカードが多い
・付帯サービスがマイル関連に偏りがち
・年会費無料でコストを抑制
・旅行保険などマイル以外の付帯サービスを強化
・異なる国際ブランドの確保
三井住友カード ビジネスオーナーズ(一般)
バクラクビジネスカード

上記のマッチング表で示したとおり、年会費無料のカードを主軸とするなら、2枚目に付帯サービスが充実したカードを選ぶのがおすすめです。旅行時の保険だけでなく、空港ラウンジの利用やビジネス優待などを利用できると、出張の快適性が向上し、ビジネスに集中できるでしょう。

逆に、ステータス性の高いカードをメインで利用している場合は、年会費無料のカードを組み合わせると良いでしょう。別の国際ブランドを選択することで、決済先の幅が広がり、なおかつ追加コストがかかりません。

自社で利用中のカードの弱点を客観的に把握し、最適な組み合わせを見つけることが大切です。

法人のクレジットカード最強の2枚を選ぶ際のポイント

法人のクレジットカード最強の2枚を選ぶ際のポイント

法人カードを2枚持つと決めても、どのような観点で組み合わせを選べば良いか迷うことが予想されます。ここでは、最強の2枚を選ぶために欠かせない4つのポイントを解説します。

  • 1枚目と同じカード会社を避ける
  • 異なる国際ブランドを選択して決済リスクを避ける
  • 1枚目にない付帯サービスがあるカードを選ぶ
  • 経費管理の効率化を意識して用途を分ける

具体的に、それぞれのポイントを見ていきましょう。

1枚目と同じカード会社を避ける

2枚目の法人カードは、1枚目とは異なるカード会社を選ぶのが基本です。同じカード会社で複数枚のカードを発行すると、利用限度額が共有されるケースが多く、2枚持っても利用できる総額が増えない場合があるためです。

実際、JCBの公式サイトには以下の記載があります。

同一発行会社のカードにおいて利用できる金額の合計は、カードの利用可能枠のうち最も高い金額の範囲内となります。

引用:カードご利用可能枠について|JCB

また、楽天ビジネスカードの利用可能額は、紐づく楽天プレミアムカードの利用可能額内です。そのため、利用限度額を増やすには、異なるカード会社を選ぶ必要があります。

異なる国際ブランドを選択して決済リスクを避ける

2枚の法人カードでは、VisaとMastercard、VisaとJCBのように、異なる国際ブランドを組み合わせるのがおすすめです。単一の国際ブランドしか保有していない場合、そのブランドの加盟店でしか決済できず、出張先や取引先の店舗でカードを利用できないリスクがあります。

また、システム障害に対する備えの観点からも、異なる国際ブランドのカードを組み合わせることが大切です。各国際ブランドには、下記のような特徴があります。

国際ブランド特徴
Visa・世界200以上の国と地域、1億5,000万ヶ所以上の加盟店網を持つ世界シェアNo.1ブランド
Mastercard・Visaに次ぐ世界シェア
・特にヨーロッパ圏での決済に強い
JCB・日本発のブランド
・日本・アジアでの使い勝手が良く、独自優待も多い
American Express・ステータス性が高く、ホテルや旅行、エンターテイメント関連の特典が充実
Diners Club・Discover®︎ Global Networkと提携し決済網を拡大
・ステータス性が高く、独自の優待が特徴

上の表のように、世界中どこでも使いやすい「Visa」や「Mastercard」を主軸にし、そのうえで日本国内の利用や独自の特典を狙って、「JCB」や「American Express」を組み合わせると利用しやすいです。

自社の事業内容に合わせて国際ブランドを分散させることで、決済リスクを効果的に回避できます。ビジネスチャンスを逃さないためにも、複数の国際ブランドを保有し、あらゆる決済シーンに対応できる体制を整えましょう。

1枚目にない付帯サービスがあるカードを選ぶ

カードごとに、提供される保険や空港ラウンジサービス、ビジネス優待などは異なります。2枚目のカードを検討する際は、1枚目にはない付帯サービスを持つものを選びましょう。

なぜなら、2枚のカードでサービスを補完し合うことで、年会費以上の価値を得やすくなるためです。

たとえば、1枚目が年会費無料で基本的な機能のみのカードだとします。海外出張が多い場合、2枚目にセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードのようなプラチナカードを追加すれば、以下のようなメリットがあります。

  • 手厚い海外旅行傷害保険(最高1億円)が付帯し、もしものときにも安心
  • 世界中の空港ラウンジが利用できる「プライオリティ・パス」が付帯し、出張時の移動が快適になる
  • コンシェルジュサービスを活用して、会食の予約や出張の手配を任せられる

このように、1枚目の弱点を補うサービスを持つカードを選ぶことで、ビジネスのあらゆるシーンで恩恵を受けられます。自社のニーズに合わせて、カードの付帯サービスを戦略的に組み合わせることが重要です。

経費管理の効率化を意識して用途を分ける

2枚の法人カードを特定の経費ごとに使い分けることで、経費管理が効率化できるようになります。その理由は、用途別にカードを分ければ、利用明細がそのまま経費のレポートとなり、会計処理の手間を削減できるからです。また、どの経費にどれくらい使っているかが可視化され、コスト管理の精度も向上します。

一例として、固定費と変動費で分けたり、部署やプロジェクトで使い分けたりする方法は有効です。経費を分類する手間が減るため、日々の経費管理が驚くほどスムーズになります。

多くの法人カードは会計ソフトとの連携機能を備えているため、用途分けと組み合わせることでバックオフィス業務を自動化できます。法人カードを単なる決済ツールとしてではなく、経費管理を効率化するツールとして戦略的に使い分けると良いでしょう。

法人のクレジットカード最強の2枚を所有するメリット

法人のクレジットカード最強の2枚を所有するメリット

法人カードを2枚持つことには、単に決済手段が増える以上のメリットがあります。ここでは、法人カードの2枚持ちがもたらす6つの具体的なメリットを解説します。

  • 会計処理が簡単になる
  • 利用限度額を増やせる場合がある
  • 付帯サービスを幅広く使えるようになる
  • 決済リスクを分散できる
  • ポイント・マイルを効率良く貯められる
  • 請求日を分散できる

会計処理が簡単になる

法人カードを用途別に2枚使い分けることで、会計処理の手間を大幅に削減できます。経費の内容に応じてカードを分けることで、利用明細を見ただけで費目が判別しやすくなり、経費の仕訳作業がスムーズになるためです。

会計ソフトfreeeと連携する場合、カード番号ごとに口座を分けて明細を同期できます。一例として「Aカードの利用履歴はすべて広告宣伝費」「Bカードはすべて旅費交通費」のように自動で仕訳するルールを設定できるようになります。

2枚のカードをルールに沿って使い分けることは、経費管理の透明性を高め、会計処理を効率化する上で非常に有効です。

利用限度額を増やせる場合がある

2枚目の法人カードを持つことで、事業全体で利用できるクレジットカードの総利用枠を増やせる可能性があります。法人カードの利用限度額は申し込み後の審査でカード会社ごとに決まり、各カードに個別の枠が付与されるため、結果として、実質的な上限を増やせるからです。

仮に1枚のカードで高額な広告費を支払い、限度額に達してしまった場合、急な出張やサーバー費用などの支払いができなくなります。2枚目の法人カードを予備の支払い手段として確保しておけば、このような決済不能を回避しやすくなります。

付帯サービスを幅広く使えるようになる

特徴の異なる法人カードを2枚組み合わせることで、それぞれのカードが提供する付帯サービスを幅広く活用できるようになります。法人カードでは、空港ラウンジの利用や旅行傷害保険、ビジネス優待など、さまざまなサービスを提供しています。

そのため、2枚の法人カードを組み合わせることで、1枚持ちよりも幅広いサービスを利用できるでしょう。たとえば、出張・旅行の頻度が高い場合には、以下の組み合わせをすることで、快適性と安全性を両立できます。

  • 「プライオリティ・パスが付帯し、世界中の空港ラウンジが使えるAカード」
  • 「国内・海外の旅行傷害保険が自動付帯で補償額も手厚いBカード」

自社のニーズに合わせて付帯サービスをカスタマイズできるようにカードを組み合わせることで、事業活動の質がより一層高まります。

決済リスクを分散できる

2枚の法人カードを所有することで、決済不能に陥るリスクを分散できる場合があります。たとえば、1枚目のカードの磁気不良、紛失・盗難による利用停止があっても、2枚目の法人カードで決済を継続できます。

また、国際ブランドを分けることも重要です。たとえば、国内加盟店に強いJCBと、世界的な加盟店網を持つVisaを組み合わせることで、国内外のあらゆるシーンで決済できる体制を整えられます。

決済リスクを分散することで、海外出張先で「このブランドは使えない」といった事態を避けられるようになります。カード本体と国際ブランドの両面からリスクを分散させることは、事業の決済を止めないための危機管理策です。

ポイント・マイルを効率良く貯められる

決済シーンに応じて還元率が有利なカードを使い分けると、ポイントやマイルを効率的に貯められます。法人カードには、基本的なポイント還元率だけでなく、特定の加盟店で還元率がアップする特典や、特定のマイルが貯まりやすいプログラムがあります。

たとえば、備品の仕入れは楽天ビジネスカードで楽天市場に一本化。出張の航空券はセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードで手配すると、ポイントやマイルの獲得効率が高まります。

経費の支払先に応じた戦略的なカード利用が、直接的な経費削減につながる方法です。

請求日を分散できる

2枚の法人カードを使い分ける最後のメリットは、資金繰りを柔軟に調整し、キャッシュフローを改善できる点です。カードの支払いタイミングを分散できると、特定の月に高額な請求が集中する事態を避けやすくなります。

一例を挙げると「月末締め・翌月27日払い」の楽天ビジネスカードと、「15日締め・翌月10日払い」の三井住友カード ビジネスオーナーズを組み合わせたとします。月の前半の経費は三井住友カードで、後半は楽天カードで支払うようにすれば、支払いのタイミングを約2週間ずらせます。

手元資金に余裕を持たせられるため、特に資金繰りが重要となる中小企業やスタートアップにとって大きなメリットです。

法人のクレジットカード最強の2枚を所有する際の注意点

法人のクレジットカード最強の2枚を所有する際の注意点

法人カードを2枚持ちすると多くのメリットがありますが、導入前に下記の注意点も存在します。

  • 短期間に複数枚を申し込むと審査で不利になるケースがある
  • 利用限度額が変わらない場合がある
  • 管理の手間が増える

これらのポイントを事前に理解しないまま複数枚のカードを申し込むと、審査に通過しなかったり、期待していた効果が得られなかったりする恐れがあります。

短期間に複数枚を申し込むと審査で不利になるケースがある

短期間に複数枚の法人カードを申し込むと、多重申し込みと見なされ、審査で不利になるケースがあります。

なぜなら、短期間に申し込みが集中していると、企業のキャッシュフローが悪化しているのではないかと懸念され、返済能力を疑われる恐れがあるためです。クレジットカードの申し込み情報は、信用情報機関に一定期間記録され、カード会社は審査時にこの情報を照会します。

実際、アメリカン・エキスプレスは、再申し込みの対応可否に関する質問に対して以下の回答をしています。

前回のお申込日より6ヶ月以上経過している場合、再度お申し込みいただけます。

引用:よくある質問|アメリカン・エキスプレス

そのため、2枚目の法人カードを検討する際は、前回の申し込みから半年ほど空けるのが無難です。

利用限度額が変わらない場合がある

同じカード発行会社で2枚目の法人カードを作成すると、総利用可能枠は増えないケースが一般的です。多くのカード会社では、同一名義人が持つ複数枚のカードに対し、個別の利用枠ではなく総利用可能枠を設定します。

この総利用可能枠は、所有するカードのなかで最も高い利用限度額が上限として設定されるため、カード枚数を増やしても使える金額は変わりません。仮に、限度額100万円のカードAと限度額150万円のカードBを同じカード会社で発行した場合、2枚で利用できる合計金額は250万円ではなく、150万円が上限です。

そのため、利用限度額の増加を目的として2枚目のカードを所有する場合は、1枚目と異なる発行会社のカードを選ぶ必要があります。

管理の手間が増える

法人カードを2枚に増やすと、利用明細や支払日が別々になるため、経費精算や資金繰りの管理が煩雑になりがちです。カードごとに締め日・支払日が異なれば、経理担当者の確認作業や振込手続きの回数が増えます。

また、従業員に追加カードを配布している場合、利用状況の監視や、紛失・盗難時の対応といった管理業務もカードの枚数分だけ増加します。たとえば、Aカードが15日締め/翌月10日払い、Bカードが末日締め/翌月26日払いの場合、月に2回の支払いサイクルを管理しなければなりません。

しかし、主要な法人カードは、利用明細をCSV形式でダウンロードできたり、会計ソフトとデータ連携したりする機能を提供しています。カードが2枚になることで管理の手間は増えますが、これらの機能を使用することで、そのデメリットは十分に解消できるでしょう。

まとめ

本記事では、4つのタイプ別に最強の2枚となる法人カードの組み合わせを紹介しました。

企業の状況によって最適な組み合わせは異なるため、年会費などのコストや付帯サービス、国際ブランドのバランスを考慮して選ぶことが重要です。2枚持ちには、利用限度額の増加や経費管理の効率化など多くのメリットがあります。

自社の事業フェーズや目的に合った組み合わせを見つけるために、ぜひ本記事で紹介したカードの申し込みを検討してみてください。

この記事の投稿者

バーチャルオフィス1編集部

東京都渋谷区道玄坂、千代田区神田神保町、広島市中区大手町にあるバーチャルオフィス1です。

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相生橋ビル7階 A号室

https://virtualoffice1.jp/

この記事の監修者

株式会社バーチャルオフィス1代表取締役 牧野 傑

株式会社バーチャルオフィス1 代表取締役

2022年2月に株式会社バーチャルオフィス1の代表取締役に就任。東京(渋谷)、広島にて個人事業主(フリーランス)、法人向けにビジネス用の住所を提供するバーチャルオフィスを運営している。自ら起業した経験も踏まえ、「月額880円+郵送費用」といったわかりやすさを追求したワンプランで、利用者目線に立ったバーチャルオフィスを目指している。

東商 社長ネット 株式会社バーチャルオフィス1 牧野 傑
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