【法人口座】ネット銀行のおすすめ5選を比較!振込手数料が安いのはどこ?

[投稿日]2024年09月26日

【法人口座】ネット銀行のおすすめ5選を比較!振込手数料が安いのはどこ?

ネット銀行は、一般的な店舗型銀行よりも手数料が安く、なおかつ利便性の高さが魅力です。しかし、法人口座を開設しようにも、どのネット銀行が良いか悩む方も多いでしょう。

本記事では、法人口座が開設できるネット銀行5選を比較します。振込手数料や口座維持手数料のほかに、細かな機能・サービス面も比較しているため、ぜひ最後までご覧ください。

法人口座が開設できるネット銀行5選の簡易比較表

ここでは、法人口座が開設できるネット銀行を比較します。振込手数料や口座維持手数料を比べたい方は、以下の簡易比較表をご確認ください。

銀行名振込手数料(他行宛)口座維持手数料当日振込対応時間
GMOあおぞらネット銀行145円
※129円
※振込料金とくとく会員
0円当行:24時間
他行:24時間
住信SBIネット銀行145円
※130〜145円
※振込優遇プログラム
0円当行:24時間
他行:24時間
楽天銀行3万円未満:150円
3万円以上:229円
0円当行:24時間
他行:24時間
PayPay銀行160円
※月5回まで0円
※預金平均残高3,000万円以上
0円当行:24時間
他行:24時間
イオン銀行5万円未満:220円
5万円以上:440円
0円当行:24時間
他行:24時間
※書面での届出が必要

弊社「バーチャルオフィス1」でのネット銀行の法人口座開設割合ランキング

弊社「バーチャルオフィス1」でのネット銀行の法人口座開設割合ランキング

弊社が実施した調査によると、バーチャルオフィス1の顧客が選ぶネット銀行は、以下の結果となりました。

バーチャルオフィス1の顧客が選ぶネット銀行

ネット銀行の法人口座開設割合をランキング形式にすると、次のとおりです。

上記のグラフからも分かるとおり、法人口座の開設割合が最も高いのは、GMOあおぞらネット銀行でした。アンケート対象者の半数以上が、GMOあおぞらネット銀行で法人口座を開設しています。

次に多いのが、全体の3割以上を占めた住信SBIネット銀行です。ランキング3位の楽天銀行と大きな差をつけており、多くのバーチャルオフィスユーザーに選ばれるネット銀行と言えます。

ちなみに上位2つのネット銀行は、共通して振込手数料が安いという特徴があります。もちろん、これ以外の要因で法人口座用ネット銀行を選定する方もいらっしゃいますが、銀行選びにおける1つの参考になるのではないでしょうか。

法人口座が開設できるネット銀行をこだわりポイントで比較

法人口座が開設できるネット銀行を選ぶ際には、「振込手数料を抑えたい」「できるだけ早く口座を開設したい」などのこだわりポイントがあるでしょう。本章では、以下の観点から5つのネット銀行を比較します。

比較基準比較要素
各種手数料・料金・振込手数料
・初期契約料金・口座維持手数料
・総合振込手数料
・口座振替・定額自動振込手数料
・海外送金手数料
各種機能・サービス・審査スピード
・当日振込可能時間・リアルタイム振込への対応
・Pay-easy・日本政策金融公庫への対応可否
・その他機能・サービス詳細

各種手数料・料金

まずは、各ネット銀行の手数料・料金を比較します。

振込手数料

振込手数料でネット銀行を選ぶならココ!

法人口座が開設できるネット銀行の振込手数料を、以下にまとめています。

同行同一支店宛同行本支店宛他行宛
GMOあおぞらネット銀行無料無料145円
※129円
※振込料金とくとく会員
住信SBIネット銀行無料無料145円
※130〜145円
※振込優遇プログラム
楽天銀行52円52円3万円未満:150円
3万円以上:229円
PayPay銀行通常:55円
※月5回まで0円(預金平均残高3,000万円以上)
通常:55円
※月5回まで0円
通常:160円
※月5回まで0円
イオン銀行無料無料5万円未満:220円
5万円以上:440円

GMOあおぞらネット銀行住信SBIネット銀行などでは、同行宛の振込手数料が無料です。また、他行宛の振込手数料も145/件とほかのネット銀行よりも安価です。

加えて、振込料金とくとく会員などの優遇サービスも提供しているため、資金移動の頻度が高い場合でもコストを安く抑えられます。

初期契約料・口座維持手数料

以下では、法人口座が開設できるネット銀行の初期契約料と口座維持手数料を比較しています。

初期契約料口座維持手数料
GMOあおぞらネット銀行無料無料
住信SBIネット銀行無料無料
楽天銀行無料無料
PayPay銀行無料無料
イオン銀行無料2,200円

基本的に、初期契約料と口座維持手数料を無料としているネット銀行がほとんどです。唯一イオン銀行の法人口座のみ、月額2,200円がかかります。

法人口座のランニングコストを抑えたい方は、ほかの4つのネット銀行を検討しましょう。

総合振込手数料

複数の口座に送金する機会がある場合は、総合振込が便利です。大量の送金データを一括で申請できるため、送金の手間を省けます。

以下で、総合振込手数料と上限処理件数を比較します。

契約金月額料金上限処理件数
GMOあおぞらネット銀行無料無料9,999件
住信SBIネット銀行無料無料9,999件
楽天銀行無料無料3,000件
PayPay銀行無料1,100円3,000件
イオン銀行無料無料50,000件

総合振込手数料を比較すると、PayPay銀行以外は契約金と月額料金が無料で差異はありません。ただし、上限処理件数も考慮すると、もっとも優れているのはイオン銀行です。

最大5万件の総合振込が可能なため、取引先が増えた場合でも問題なく対応できるでしょう。

口座振替・定額自動振込手数料

定額自動振込は、事務所の賃料やインターネット回線の料金など、毎月の固定費を支払う際におすすめです。ここでは、口座振替手数料と定額自動振込手数料を比較します。

口座振替手数料定額自動振込手数料
GMOあおぞらネット銀行無料同行宛:無料
他行宛:145円
※129円
※振込料金とくとく会員
住信SBIネット銀行無料同行宛:無料
他行宛:145円
※130〜145円
※振込優遇プログラム
楽天銀行無料同行宛:52円
他行宛:
3万円未満150円
3万円以上229円
PayPay銀行無料同行宛:55円
他行宛:160円
イオン銀行無料同行:無料
他行宛:110円

定額自動振込手数料がもっとも安いのは、イオン銀行です。同行宛は無料で送金でき、他行宛でも110円/件とお手頃です。

定額自動振込の利用頻度が高い場合は、イオン銀行を検討してみてください。

海外送金手数料

海外送金手数料で銀行を選ぶならココ!

以下では、法人口座が開設できるネット銀行の海外送金手数料をまとめています。

対応可否月額料金契約金 送金手数料
GMOあおぞらネット銀行無料無料送金金額に応じて変動
住信SBIネット銀行無料通常:50,000円
SDGs事業者プログラム対象者:25,000円
2,500円~
楽天銀行無料無料1,000円~
PayPay銀行無料無料送金金額に応じて変動
イオン銀行無料無料送金金額に応じて変動

GMOあおぞらネット銀行やPayPay銀行では、送金金額に応じて手数料が変動します。送金金額が少なければ手数料も安くなる仕組みです。

一方、住信SBIネット銀行や楽天銀行は、取引件数ごとに固定の送金手数料がかかります。そのため、少額の海外送金が多い場合は、GMOあおぞらネット銀行やPayPay銀行が、高額の海外送金が多い場合は、住信SBIネット銀行や楽天銀行がおすすめです。

各種機能・サービス

ここでは、法人口座の審査スピードやネットバンキングのアカウント上限数など、ネット銀行独自の機能・サービスを比較します。

審査スピード

審査スピードでネット銀行を選ぶならココ!

起業直後で急ぎ法人口座を開設したい場合は、審査スピードの早いネット銀行がおすすめです。以下では、法人口座の申請〜開設までにかかる期間を比較しています。

銀行名審査スピード
GMOあおぞらネット銀行最短即日~平均2営業日
住信SBIネット銀行1週間程度
楽天銀行1週間程度
PayPay銀行最短3日~10日程度
イオン銀行記載なし

最も審査スピードが早いネット銀行は、GMOあおぞらネット銀行です。最短即日で法人口座を開設でき、長い場合でも2週間ほどです。

また、このうち審査にかかる期間は、即日〜平均2営業日のため、事前に入念な準備をしておけば1週間以内に法人口座を開設できます。

当日振込可能時間・リアルタイム振込

ここでは、当日振込可能時間とリアルタイム振込の対応可否を比較します。

当日振込対応時間リアルタイム振込
GMOあおぞらネット銀行当行:24時間
他行:24時間
住信SBIネット銀行当行:24時間
他行:24時間
楽天銀行当行:24時間
他行:24時間
PayPay銀行当行:24時間
他行:24時間
イオン銀行当行:24時間
他行:24時間
※書面での届出が必要

基本的に、すべてのネット銀行が当日振込に24時間対応しています。しかし、他行宛の場合、送金先の銀行システムが24時間対応していることが条件です。

仮に24時間対応していない場合は、多くの場合、平日の15時までに申請した分が当日中に振り込まれます。なお、イオン銀行の当日振込は、あらかじめ送金先を書面で申請し、受理される必要があります。

ほかのネット銀行よりも手間がかかる点にご注意ください。

Pay-easyや日本政策金融公庫への対応

Pay-easyに対応するネット銀行なら、法人税や地方法人税などの支払いをネットで完結できます。支払いのたびに窓口へ出向く必要がないため、より主力業務に集中できます。

また、日本政策金融公庫の口座振替に対応していれば、同金融機関からの融資金の返済口座として利用できるので便利です。

以下では、法人口座を開設できるネット銀行のPay-easy・日本政策金融公庫への対応可否を比較します。

Pay-easyの対応可否日本政策金融公庫の対応可否
GMOあおぞらネット銀行
住信SBIネット銀行
楽天銀行
PayPay銀行
イオン銀行××

ほとんどのネット銀行がPay-easyに対応しているなか、イオン銀行のみ非対応です。国や地方自治体への支払いのみならず、一般企業への支払い用途でも利用できません。

日本政策金融公庫への返済にも対応していないため、融資をお考えの方はほかのネット銀行を検討しましょう。

その他機能・サービス

上述のなかで取り上げられなかった、細かな機能・サービスごとにネット銀行を比較します。

ネットバンキングのアカウント上限数口座の開設上限数融資商品の有無
GMOあおぞらネット銀行100アカウント20口座
住信SBIネット銀行20アカウントマスター口座のみ
楽天銀行200アカウント20口座
PayPay銀行20アカウント20口座
イオン銀行記載なしマスター口座のみ

ネットバンキングのアカウント上限が多いのは、GMOあおぞらネット銀行楽天銀行です。それぞれ100アカウント・200アカウントを登録できるため、従業員や部署ごとにアカウントを割り当てられます。

また、マスター口座を含めて最大20口座を開設できるため、従業員や部署ごとに割り振れば収支状況の管理がしやすくなります。

ネット銀行の法人口座開設でよくある質問

ここでは、ネット銀行の法人口座開設でよくある質問と、その回答を解説します。

店舗型銀行よりも審査は通りやすいですか?

法人口座の審査基準が公開されていないため確実ではありませんが、一般的に店舗を持つ都市銀行や地方銀行よりも、ネット銀行の方が審査に通過しやすいと言われています。

これは、ネット銀行の多くが比較的最近できたばかりで、顧客獲得に積極的だと言われているためです。そのため、メガバンクなどの歴史ある銀行に比べ、法人口座の審査に通過しやすいと言われています。

ネット銀行にデメリットはありますか?

信用金庫や都市銀行と比較すると、ネット銀行の法人口座には、以下のデメリットがあります。

  • 対面でのサポートが受けられない
  • 大手銀行に比べ信用力が劣る

ネット銀行のメリットでありデメリットなのが、窓口を持たないことで対面でのサポートを受けられないことです。ほとんどのネット銀行は、支店や営業所を持たないため、すべてのやりとりをインターネット上で完結させます。

インターネット上でのやり取りは、対面に比べてタイムラグが生じたり、やりとりに時間がかかったりするリスクがあるため、銀行の手厚いサポートを期待する方は注意が必要です。

なお、ネット銀行は大手銀行よりも運営歴が短いため、社会的信用力が低いと見なされやすいです。

取引先や顧客は、「大手の銀行と取引のある企業の方が信用できる」と判断する傾向があります。そのため、自社の信用力を重視する場合は、信用金庫や都市銀行で口座を開設したり、メインバンク・サブバンクを使い分けたりするのがおすすめです。

必要書類は何ですか?

一般的に、ネット銀行の法人口座開設で求められる書類は以下のとおりです。

必要書類具体例
手続き者・代表者の本人確認書類・運転免許証
・マイナンバーカード
・在留カード
・特別永住者証明書
事業内容を確認できる書類・行政機関が発行した許認可証
・締結・調印済みの契約書
・会社のホームページ
・他社発行の請求書・発注書・納品書
履歴事項全部証明書
法人の印鑑登録証明書
法人住所の補完書類(必要時のみ)・領収証書または納税証明書
・社会保険料の領収証書
・公共料金の領収証書

法人住所の補完書類は、バーチャルオフィスやレンタルオフィスを利用している場合など、本店所在地と活動拠点が異なる際に提出を求められます。なお、上記の必要書類を不足なく提出しても、銀行の審査では追加資料を求められる可能性があります。

法人口座を開設する際は、求められた書類を迅速に提出できるよう、スケジュールに余裕を持たせておくのがおすすめです。

口座開設までの流れを教えてください

ネット銀行で法人口座を開設する際の流れは、以下のとおりです。

  1. 口座開設申込フォームから申請
  2. 必要書類を提出
  3. 申し込み内容の確認・審査
  4. 銀行からの郵便物を受け取り初期設定
  5. 利用開始

口座開設の申請から利用開始までは、概ね1〜2週間が目安です。少しでも早く法人口座を開設したい場合は、必要書類を多めに提出したり、記入欄にできるだけ詳しく記載したりするのが効果的です。銀行側に疑問や不安を抱かせないよう、入念に準備してください。

法人口座が開設できるネット銀行5選を比較!

法人口座開設におすすめのネット銀行

ここでは、法人口座を開設できる、以下5つのネット銀行の特徴を紹介します。

  • GMOあおぞらネット銀行
  • 住信SBIネット銀行
  • 楽天銀行
  • PayPay銀行
  • イオン銀行

GMOあおぞらネット銀行

GMOあおぞらネット銀行
振込手数料同行同一支店宛無料海外送金契約金無料
同行本支店宛無料月額料金無料
他行宛145円
※129円
※振込料金とくとく会員
送金手数料送金金額に応じて変動
初期費用・維持費初期契約料無料当日振込・リアルタイム振込当日振込対応時間当行:24時間
他行:24時間or平日15時まで
口座維持手数料無料リアルタイム振込
総合振込初期契約料無料その他機能・サービスネットバンキングのアカウント上限数100アカウント
月額料金無料複数口座の開設上限数20口座
上限処理件数9,999件融資商品の有無
口座振替・定額自動振口座振替手数料無料Pay-easyの対応
定額自動振込手数料同行宛:無料
他行宛:145円
※129円
※振込料金とくとく会員
日本政策金融公庫の対応
融資スピード最短即日~平均2営業日

GMOあおぞらネット銀行は、「GMOインターネットグループ 株式会社」のグループ企業が運営する銀行です。一番の魅力は、各種振込手数料や料金の安さです。

同行宛の振込手数料が無料で、他行宛でも145円/件と、ほかのネット銀行よりも安く設定されています。また、総合振込や定額自動振込も無料で利用でき、振込手数料も安価です。

しかし、安いからと言ってサービス内容が不足しているわけではなく、融資やビジネスローンなどの融資商品や、助成金支援など、さまざまな支援サービスを提供しています。また、GMOグループ企業のサービスとも連携しているため、低コストでありながら手厚いサービスが期待できます。

GMOあおぞらネット銀行の詳細を知りたい方は、以下より公式サイトをご確認ください。

住信SBIネット銀行

住信SBIネット銀行
振込手数料同行同一支店宛無料海外送金契約金通常:50,000円
SDGs事業者プログラム対象者:25,000円
同行本支店宛無料月額料金無料
他行宛145円
※130〜145円
※振込優遇プログラム
送金手数料2,500円
初期費用・維持費初期契約料無料当日振込・リアルタイム振込当日振込対応時間当行:24時間
他行:24時間or平日15時まで
口座維持手数料無料リアルタイム振込
総合振込初期契約料無料その他機能・サービスネットバンキングのアカウント上限数20アカウント
月額料金無料複数口座の開設上限数マスター口座のみ
上限処理件数9,999件融資商品の有無
口座振替・定額自動振口座振替手数料無料Pay-easyの対応
定額自動振込手数料同行宛:無料
他行宛:145円
※130〜145円
※振込優遇プログラム
日本政策金融公庫の対応
融資スピード1週間程度

住信SBIネット銀行は、SBIホールディングスと三井住友銀行が共同で設立した、住信SBIネット銀行株式会社が運営しています。各種手数料・料金は、GMOあおぞらネット銀行と並ぶほど安く設定されています。

住信SBIネット銀行は、メガバンクである三井住友銀行が出資していることもあり、金融ネットワークを活かした支援サービスが特徴です。会社の設立支援や資金調達支援にも積極的なため、ビギナー経営者にとって心強い銀行といえるでしょう。

資金移動や法人口座の機能はGMOあおぞらネット銀行に劣りますが、手厚い支援サービスを期待する方には、住信SBIネット銀行がおすすめです。住信SBIネット銀行の法人向け支援サービスは、公式サイトからご確認できます。興味がある方は、ぜひ一度ご確認ください。

楽天銀行

楽天銀行
振込手数料同行同一支店宛52円海外送金契約金無料
同行本支店宛52円月額料金無料
他行宛3万円未満:150円
3万円以上:229円
送金手数料1,000円
初期費用・維持費初期契約料無料当日振込・リアルタイム振込当日振込対応時間当行:24時間
他行:24時間or平日15時まで
口座維持手数料無料リアルタイム振込
総合振込初期契約料無料その他機能・サービスネットバンキングのアカウント上限数200アカウント
月額料金無料複数口座の開設上限数20口座
上限処理件数3,000件融資商品の有無
口座振替・定額自動振口座振替手数料無料Pay-easyの対応
定額自動振込手数料同行宛:52円
他行宛:
3万円未満150円
3万円以上229円
日本政策金融公庫の対応
融資スピード1週間程度

楽天銀行は、楽天グループの楽天銀行株式会社が運営する銀行です。前述の2つのネット銀行と比較すると、振込手数料は高めに設定されています。

一見するとメリットが薄いようにも思いますが、実は海外送金手数料が安価かつ定額だったり、ネットバンキングのアカウント上限数が200だったりと、細かな機能・サービス面で秀でています。

これらの特徴は、事業が軌道に乗って多くの従業員を抱える企業や、海外企業との取引がある会社にとって大きなメリットとなります。たとえば、複数のアカウントを部署ごとに登録すれば、組織内の収支状況を細かく管理できます。

また、海外への送金手数料は件数ごとに発生する仕組みのため、取引額が増えてもコストの負担が増えません。

すでに従業員を抱える企業や事業の拡大を狙う企業に適した法人口座といえます。楽天銀行の法人口座について詳しく知りたい方は、以下より公式サイトをご確認ください。

PayPay銀行

PayPay銀行
振込手数料同行同一支店宛通常:55円
※月5回まで0円
※預金平均残高3,000万円以上
海外送金契約金無料
同行本支店宛通常:55円
※月5回まで0円
月額料金無料
他行宛通常:160円
※月5回まで0円
送金手数料送金金額に応じて変動
初期費用・維持費初期契約料無料当日振込・リアルタイム振込当日振込対応時間当行:24時間
他行:24時間or平日15時まで
口座維持手数料無料リアルタイム振込
総合振込初期契約料無料その他機能・サービスネットバンキングのアカウント上限数20アカウント
月額料金1,100円複数口座の開設上限数20口座
上限処理件数3,000件融資商品の有無
口座振替・定額自動振口座振替手数料無料Pay-easyの対応
定額自動振込手数料同行宛:55円
他行宛:160円
日本政策金融公庫の対応
融資スピード最短3日~10日程度

PayPay銀行は、LINEヤフーグループと三井住友銀行のグループ会社が運営する銀行です。手数料・料金面を見ると、前述のネット銀行にやや劣ります。

しかし、インターネット起業が運営していることもあり、ネットバンクやPayPay銀行アプリの使いやすさに定評があります。また、PayPay銀行の法人口座を開設すると、Visaデビット付のキャッシュカードが発行される点も魅力です。

起業直後は法人カードの審査が難しいと言われているため、代替としてデビットカードを利用できるのは大きなメリットです。PayPay銀行の法人口座に興味がある方は、以下より公式サイトをご確認ください。

イオン銀行

イオン銀行
振込手数料同行同一支店宛無料海外送金契約金無料
同行本支店宛無料月額料金無料
他行宛5万円未満:220円
5万円以上:440円
送金手数料送金金額に応じて変動
初期費用・維持費初期契約料無料当日振込・リアルタイム振込当日振込対応時間当行:24時間
他行:24時間or平日15時まで
※書面での届出が必要
口座維持手数料2,200円リアルタイム振込
総合振込初期契約料無料その他機能・サービスネットバンキングのアカウント上限数記載なし
月額料金無料複数口座の開設上限数マスター口座のみ
上限処理件数50,000件融資商品の有無
口座振替・定額自動振口座振替手数料無料Pay-easyの対応×
定額自動振込手数料同行:無料
他行宛:110円
日本政策金融公庫の対応×
融資スピード記載なし

イオン銀行は、イオングループのイオンフィナンシャルサービス株式会社が運営する銀行です。振り込み手数料が比較的安く設定されています。他行宛の振込手数料はやや高めですが、総合振込の上限処理件数が多かったり、定期自動振込手数料が安かったりといったメリットがあります。

また、ネット銀行でありながら、東京と大阪には法人向けの営業拠点があります。窓口での手厚いサポートが受けられる点は、イオン銀行ならではの魅力です。ただし、Pay-easyと日本政策金融公庫への返済口座に対応していないため、注意が必要です。

まとめ

この記事では、法人口座が開設できる5つのネット銀行を比較しました。いずれも手数料や料金が安く、低コストで利用できます。

しかし、総合振込の上限処理件数や複数口座の開設上限数など、細かな点が異なるため、本記事の一覧表を参考に、自社のニーズにあったネット銀行を選択してみてください。

この記事の投稿者

バーチャルオフィス1編集部

東京都渋谷区道玄坂、広島市中区大手町にあるバーチャルオフィス1

月額880円で法人登記・週1回の郵便転送・郵便物の来館受取ができる起業家やフリーランスのためのバーチャルオフィスを提供しています。

https://virtualoffice1.jp/

この記事の監修者

株式会社バーチャルオフィス1代表取締役 牧野 傑

株式会社バーチャルオフィス1 代表取締役

2022年2月に株式会社バーチャルオフィス1の代表取締役に就任。東京(渋谷)、広島にて個人事業主(フリーランス)、法人向けにビジネス用の住所を提供するバーチャルオフィスを運営している。自ら起業した経験も踏まえ、「月額880円+郵送費用」といったわかりやすさを追求したワンプランで、利用者目線に立ったバーチャルオフィスを目指している。

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