オンラインサロンは胡散臭い?理由と安全なオンラインサロンの特徴を紹介

[投稿日]2024年07月22日

オンラインサロンは胡散臭い?理由と安全なオンラインサロンの特徴を紹介

オンラインサロンは、月額会員制のオンラインコミュニティです。耳にしたことはあるものの、オンラインサロンは胡散臭いと、入会をためらっている方は多いのではないでしょうか。

本記事では、オンラインサロンが胡散臭いとされる理由について詳しく解説します。実際にあったトラブルと安心して入会できるオンラインサロンの特徴もあわせて解説するので、オンラインサロンの入会で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

オンラインサロンとは

オンラインサロンとは、インターネット上で運営される会員制のコミュニティのことです。主にSNSや専用のプラットフォームを利用して、特定の興味や関心を持つ人々が集まり、情報交換や学び、交流を行います。

オンラインサロンの運営者は専門家や著名人、インフルエンサーなどが多く、運営者が提供するコンテンツやセミナー、ワークショップが魅力のひとつです。参加者は月額会費を支払うことで会員となり、限定コンテンツへのアクセスや、直接質問できる機会を得られます。ビジネス、趣味、自己啓発など、多岐にわたるテーマが扱われ、オンラインサロンは自己成長やネットワーク作りの場として、人気を集めているコミュニティです。

オンラインサロンの種類

オンラインサロンは、主に次の4種類に分類されます。

  • コミュニティ型
  • ファンクラブ型
  • スキルアップ型
  • プロジェクト型

コミュニティ型

コミュニティ型のオンラインサロンは、同じ目標や興味関心を持ったメンバーが集まり、交流する場です。ビジネスや趣味、恋愛、メンタルヘルスなどさまざまなテーマをもとに、メンバー同士が交流します。

コミュニティ型のオンラインサロンは、堅苦しい雰囲気ではなく、フランクに自分の意見を言い合える情報交換の場となっているケースが多いでしょう。メンバーはサロン内で相談やアドバイス、情報交換をしてコミュニティに属していることへの安心感を得られます。

ファンクラブ型

ファンクラブ型のオンラインサロンは、特定の個人やブランドがファンを集めて開催するコミュニティです。芸能人やインフルエンサー、社長など知名度がある人物が主催者となり、ファンと交流します。

ファンクラブや公式SNSでも情報発信は可能ですが、オンラインサロンは主催者が直接顔を出して交流するため、メンバーとの距離が近い点が魅力です。また、オンラインサロンでのみ入手できる情報やグッズなど、世間に出回っていない情報をいち早く得られます。

一方で主催者側は、メンバーの声を直接聞いて、ファンのニーズを把握できるというメリットがあります。

スキルアップ型

スキルアップ型のオンラインサロンは、専門スキルや名高い実績を持つ人が主催者となり、メンバーへ有益な情報を提供する場です。メンバーのスキルアップを目的としており、講座型やノウハウ型、レッスン型、スクール型などさまざまな形でスキルや知識を伝達します。

メンバーは主催者の考え方や価値観などに触れて、直接質問しながら勉強できるため、独学では得られない知識やスキルを習得できるでしょう。

プロジェクト型

プロジェクト型のオンラインサロンは、メンバーと主催者が一体となって特定の目標に向かって活動するコミュニティです。クラウドファンディングと組み合わせて開催されることが多く、プロジェクトを進めるための資金や情報を集めます。

参加型のオンラインサロンなので、主催者や他のメンバーとともにプロジェクトを進めていく過程に達成感を得られます。

オンラインサロンが胡散臭いとされる理由

オンラインサロンは違法なサービスではありません。しかし胡散臭いという声があるのも事実。ここでは、オンラインサロンが胡散臭いとされる理由について紹介します。

入会するまで実態がわからないから

オンラインサロンが胡散臭いとされる理由は、入会するまで実態がわからないからです。月額料金を支払ってメンバーにならないと、サロン内で何が行われているか実態がわかりません。外部の人にとっては胡散臭い集まりだと捉えられてしまうでしょう。

自身がオンラインサロンに入会する場合は、事前に評判や口コミを調べることが大切です。

無形商材を扱っているから

オンラインサロンは形のある有形商材ではなく、情報という実体を持たない無形商材を扱っています。無形商材を扱っている閉鎖的なコミュニティであることから、オンラインサロンが胡散臭く見えてしまう、ということです。

有形商材であれば、どのようなサービスを扱って何のために参加費を支払ってメンバーになっているかが理解できます。対して無形商材を扱っているオンラインサロンは、実態をつかめず何をしているコミュニティなのか理解できません。このような、形に残らないものを扱っていることが、胡散臭いとされてしまう理由のひとつです。

熱狂的なファンが宣伝することで宗教的に見えるから

オンラインサロンが胡散臭いとされる理由は、サロンに属する一部の熱狂的なファンが宣伝することで、宗教的に見えてしまうからです。主催者と、似たような価値観の人が集まってコミュニティが形成されるため、オンラインサロンには熱狂的なファンが多くいます。

「入会しないとオンラインサロンの良さはわからない」「入ったほうが良い」と強引に勧誘している姿を客観視すると、オンラインサロンは宗教的で胡散臭いと感じてしまうのかもしれません。

お金稼ぎに関するサロンが多いから

オンラインサロンが胡散臭いとされる理由の4つ目は、お金稼ぎに関するサロンが多いからです。「スマホ1台で簡単に稼げる」「完全在宅で高収入」など、お金稼ぎのオンラインサロンだと、胡散臭いと感じてしまうのも無理はありません。実際に、高額な入会費が必要であったりしつこく勧誘されたりと、詐欺グループのように悪質な活動をしているサロンが存在します。

また、有料のオンラインサロンは、主催者がお金目的にサロンを経営していると捉えられてしまう傾向があります。とはいえ、オンラインサロンは基本的に有料のサロンがほとんどです。オンラインサロンを有料制にすることで、志の高いメンバーのみがサロンに参加し、コミュニティの質を高められます。有料であるオンラインサロンすべてが怪しいわけではありませんので、安心してください。

新しい業界だから

オンラインサロンが胡散臭いとされる理由の5つ目は、新しい業界だからです。日本で初めてのオンラインサロンが立ち上がったのは2011年といわれており、できてからまだ十数年ほどしか経っていません。

オンラインサロンの需要は2021年時点で74万人・市場規模98億円と伸びていますが、まだ新しい業界であることから未知な部分が多くあります。まだ不明瞭な部分が多い業界なので、「オンラインサロンとはそもそもどのようなサービスか」知らない方も多く、胡散臭いとされてしまうのでしょう。

実際にあったオンラインサロンのトラブル

オンラインサロンは胡散臭いとされてしまいがちですが、違法なサービスではありません。しかし実際にオンラインサロンでトラブルにあったケースは多く、国民生活センターや消費者センターに多数の相談が寄せられています。

胡散臭いオンラインサロンに入会しないためにも、実際にあったトラブル事例を確認しておきましょう。

SNSで途中解約できないオンラインサロンに入会してしまった事例

独立行政法人である国民生活センターに寄せられたオンラインサロンに関するトラブルとして、次のようなものがありました。

SNSで知り合った人から、毎月2万円でオンラインサロンに入会すれば資産形成の勉強ができ、毎月の支払い分は在宅で稼げると勧誘され、入会した。しかし、全くもうからないため解約を申し出たが、1年契約なので途中解約はできないと言われた。(当事者:学生 男性)

引用元:オンラインサロンでのもうけ話に注意|独立行政法人 国民生活センター

上記のように「稼げる」「儲かる」と勧誘されてオンラインサロンに入会したものの、収入を得られないケースは多くあります。入会金や会員費を騙し取る手口になるので、「簡単に稼げる」「確実に儲かる」などの誘い文句には乗らないよう注意しましょう。

偽りの情報発信を指示される詐欺のようなオンラインサロンに入会した事例

同じく国民生活センターに寄せられたオンラインサロンでのトラブルとして、次のような事例があります。

SNSで「稼ぎ方を教えます」とDMが届き、無料通話アプリで相手に連絡した。そこで「ブログでアフィリエイト収入が得られる」「ビジネススキルを情報商材で提供するのでオンラインサロンで勉強できる」などと勧められ、約30万円でオンラインサロンへ入会することにした。契約書はウェブ会議のやり取りで作成して交付された。実際にブログを始めたが、「オンラインサロンの会員が○万円稼げました」などと偽りの発信を指示されるようになり、また、内容も稼げるものではないことが分かった。解約して返金してほしい。

引用元:オンラインサロンを使ったもうけ話トラブルにご注意!|国民生活センター相談情報部

契約書まで交わして安心できるオンラインサロンだと思ったら、入会後に嘘の情報発信を指示された事例です。同じように嘘の情報発信で騙されて入会する被害者が増えないよう、指示された段階で消費者センターへ相談することをおすすめします。

人を紹介すると報酬がもらえるオンラインサロンへ入会してしまった事例

信頼関係のある友人や知人からオンラインサロンを紹介された場合は、なかなか断りにくいものです。しかしオンラインサロンの実態をしっかり確認しておかなければ、トラブルに発展する可能性があります。

国民生活センターに寄せられた相談のなかで、同級生からオンラインサロンを紹介されてトラブルに発展した事例を紹介します。

「同級生から、人に紹介すると紹介料がもらえるオンラインサロンを勧められた。同級生とオンラインサロンの担当者と3人のチャットに招待され、送られてきたURLからオンラインサロンの紹介動画を見た。そこで、誰かにこのオンラインサロンを紹介し、契約すれば紹介料約10万円がもらえる、会員カードを提示するとカルチャースクールなどで割引が受けられる等の特典があると説明が流れた。友人の紹介だから安心だと思い、会費約25万円を一括で支払った。しかし別の友人から、だまされているからやめた方がいいと言われ不安になった。クーリング・オフをするので返金してほしい。」

引用元:新たな“もうけ話トラブル”に注意-オンラインサロンで稼ぐ!?-|独立行政法人 国民生活センター

人を紹介して報酬をもらうシステムは、オンラインサロンだけでなくネットワークビジネスなどでも使用されています。さらに人を紹介して金銭を得る手法はねずみ講と同様で、周囲の人間関係を壊す可能性があるので注意しましょう。

安心して入会できるオンラインサロンの特徴

オンラインサロンに入会する際は、詐欺やトラブルのリスクが少ないサロンを選ぶべきです。オンラインサロンの入会を考えている方は、安心して入会できるサロンの特徴を押さえておきましょう。

安心して入会できるオンラインサロンの特徴は、次のとおりです。

  • 会員数が多い
  • 主催者の実績や経歴がわかる
  • 評判や口コミが良い
  • 退会の方法が明確になっている

各特徴を解説するので、オンラインサロン選びの参考にしてください。

会員数が多い

会員数が多いオンラインサロンは、安心して入会できる可能性が高いといえます。会員数が少なく実績も乏しいオンラインサロンは、実態がつかめません。多くのメンバーがいるサロンは、詐欺やいい加減な運営を行いにくく、トラブルに発展しにくいという特徴があります。

ただし、会員数が多ければ必ず安心というわけではありません。オンラインサロンの会員数だけで判断しないよう気をつけましょう。

主催者の実績や経歴がわかる

しっかりと主催者の実態や経歴がわかるオンラインサロンを選びましょう。主催者が発信している情報には目を通して、信頼できる人物かどうかを見極めることが大切です。

実績や経歴が不明瞭だったり、人の批判ばかりしていたりする主催者が立ち上げたオンラインサロンは、信頼できるとはいえません。

評判や口コミが良い

評判や口コミが良いオンラインサロンであれば、安心して入会できる可能性が高まります。ただし、オンラインサロンの会員である熱狂的なファンが口コミを拡散しているケースがあるため、見極める力が必要です。

オンラインサロンの評判・口コミを確認するには、インターネットやSNSを駆使して、情報収集を徹底しましょう。

退会の方法が明確になっている

安心してオンラインサロンに入会するために、退会の方法が明確になっているかを確認しましょう。退会方法が不明確の場合は、入会してからクーリングオフや途中解約ができない可能性があるため危険です。

高い会員費や月額料金を騙し取られないためにも、入会する前に契約内容に目を通し、退会可能な日を確認しておきましょう。

オンラインサロンでの話は信じすぎないことが大切

オンラインサロンに入会しても、サロン内での話は信じすぎないことが大切です。オンラインサロンには同じような思想や目標を持ったユーザーが集まるため、メンバーだけで話をしていると考えが偏ります。

似たような価値観や考え方を持った人々が集まると、自分たちの意見や考え方が世間一般的なものだと信じ込んでしまうもの。このような「エコーチェンバー現象」はSNSでよく起きますが、オンラインサロンでも発生しやすい現象です。

オンラインサロン内では自分の意見や価値観が肯定されますが、他の価値観や思想の人々の意見も取り入れて、考えが偏りすぎないよう注意しましょう。オンラインサロンでの話は信じすぎずに、「サロン内の常識や考え方」と割り切って聞き入れることをおすすめします。

まとめ

オンラインサロンは月額会員制のオンラインコミュニティですが、胡散臭いと感じる理由があります。まず、入会前に実態がわかりづらく、無形商材を扱っていること。また、熱狂的なファンによる宣伝や、金銭が絡むこと、新しい業界であることが不安を助長させるといえるでしょう。実際に、途中解約ができなかったり、偽りの情報発信を強要されたりするトラブルも報告されています。

安心して入会できるオンラインサロンは、会員数が多く、主催者の実績や経歴が明確で、評判や口コミが良く、退会方法が明確であるという特徴があります。実際にオンラインサロンに入会する際は、サロン内の情報を鵜呑みにせず、外部の意見も取り入れることが大切です。オンラインサロンの入会で悩んでいる方は、本記事で紹介した内容を参考に、安心して入会できるサロンか見極めてください。

この記事の投稿者

バーチャルオフィス1編集部

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この記事の監修者

株式会社バーチャルオフィス1代表取締役 牧野 傑

株式会社バーチャルオフィス1 代表取締役

2022年2月に株式会社バーチャルオフィス1の代表取締役に就任。東京(渋谷)、広島にて個人事業主(フリーランス)、法人向けにビジネス用の住所を提供するバーチャルオフィスを運営している。自ら起業した経験も踏まえ、「月額880円+郵送費用」といったわかりやすさを追求したワンプランで、利用者目線に立ったバーチャルオフィスを目指している。

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