NFTビジネスとは?初心者にもわかりやすく魅力や活用法を紹介

[投稿日]2024年02月14日 / [最終更新日]2024年02月19日

NFTビジネスとは?初心者にもわかりやすく魅力や活用法を紹介

話題になった「NFTビジネス」について、詳しく知りたいと思っている人は多いのではないでしょうか。NFTビジネスは「LINE」「楽天」「スクウェア・エニックス」「吉本興業」など、さまざまな業界・企業が活用しているビジネスです。

本記事ではそんなNFTビジネスについて、初心者向けに魅力や活用法を紹介します。用語の説明も加えてわかりやすく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

NFTビジネスとは

NFTビジネスとは、その名の通り「NFT」を活用したビジネスのことです。そもそもNFTとはどういうものなのか、解説します。

NFTの基礎知識

まずはNFTという言葉の意味から見ていきましょう。NFTとは「Non-Fungible Token(非代替性トークン)」といいます。わかりやすく説明すると「本物であることを証明されたデジタルデータ」です。

デジタルデータというのは、簡単にコピーや改ざんができるため、価値を見いだせない存在でした。しかし、NFTはデジタルデータ内であっても「所有権・所有証明書」を登録でき、唯一無二であること(コピーされない本物であること)を証明できます。

その結果、NFTにダイヤや絵画のような資産価値を持たせられるようになったのです。2021年3月にはデジタルアーティストであるBeeple氏の作品が約6,935万ドル(2021年3月時の為替レートから日本円に変換すると約75億円)で落札されるなど、話題になりました。

デジタルデータに資産価値を持たせられるようになったのは「ブロックチェーン」によるものです。ブロックチェーンをわかりやすく説明すると「取引履歴を鎖のように1本にまとめて記録する」仕組みです。各取引の記録(情報)を1つのブロックとして考え、そのブロックが複数連なっているのがブロックチェーンと考えましょう。

ブロックチェーンの特徴は、データの破壊や改ざんが難しいことです。たとえばブロックチェーンが50個の内、一部が改ざんされたとしてもその過半数以上が正常であれば、次の更新ですべてのデータを正常に戻すことができます。このブロックチェーンの仕組みにより、NFTは資産価値を持たせられるようになりました。

NFTが注目を集めた背景

NFTに関連する出来事を表にまとめたので、以下を見ながらNFTが注目を集めた背景を見ていきましょう。

出来事
2017年 イーサリアム(ETH)※¹ブロックチェーンでつくられた「CryptoKitties」というゲームによりNFTが注目を浴び始める
2021年 Twitterの共同創業者ジャック・ドーシー氏の世界初のツイートが約3億円で落札
デジタルアーティストBeeple氏の作品が約75億円で落札
日本ではVRアーティストであるせきぐちあいみ氏の作品が約1,300万円で落札
2022年 【4月】NFT市場の週間取引額がピークとなる約13億ドル(1,643億円)になる
【12月】NFT市場の週間取引額がピークの91%ダウンし、約1億1,500万ドル(155億円)になる

※¹「イーサリアム(ETH)」とは、簡単にいえばアプリをつくるプラットフォームのことです。

NFTが注目されるようになったのは2017年と2021年の出来事が関係しています。まずは2017年にブロックチェーンを用いて制作されたゲームが注目を集めました。まだこの段階では、爆発的な知名度などはなく、NFTという言葉を知るきっかけになった程度です。

そして2021年に投資家やコレクターが「NFT」に目を向けました。上記の表にもあるように、NFTの作品が高額取引されるようになり、ゲーム・アート・ファッションなどあらゆる業界からNFTに新規参入する人・企業が増えました。


出典:国内最大級のNFT情報メディア (nft-now.net)

上記のグラフは世界のNFT市場を表しています。世界でも代表的なNFTマーケットプレイスである「OpenSea」に注目してみましょう。2021年8月ごろから急速に向上し、その勢いはとどまることなく2022年を迎えました。

2021年から2022年にかけては、NFT市場が急速に拡大した年です。なかなか価値を見いだせなかったNFTは、アートやゲームをきっかけに注目を集めるようになりました。

NFTの現状

2021年から2022年にかけて盛り上がりをみせたNFTですが、現状はどうなっているのか見ていきましょう。

出典:NFT Market Overview

上記のグラフを見てわかりますが、OpenSeaの週間取引額は、一番左上のピーク時から急激な下落を繰り返し、勢いはなくなってしまいました。2023年から2024年にかけて、急激な下落が落ち着き、横ばいになりつつあります。

NFTの分析を行っている「DappRadar」の調査によれば、2023年第一四半期の取引高は137%増の47億ドル、NFTの販売数は2022年の前四半期から8.56%増加して1,940万件です。販売件数についてもう少し詳しく見ていきましょう。

下記のグラフは、NFTのデータ分析を行っている「SeaLaunch」が、NFT市場全体の販売件数を表したものです。

出典:Market overview

2023年9月から2024年1月までのデータを表していますが、ほぼ横ばい状態となっています。急激な下落を繰り返してきましたが、現在は落ち着きを取り戻し市場が元ある姿に戻ってきています。

出典:Market overview

こちらのグラフはNFT市場全体のユーザー数(利用者数)です。横ばいから少し増加傾向の状態となっており、販売件数と同様に下落が収まりつつあります。

NFTの将来性

ピーク時からの盛り上がりが鎮火しているように見えるNFT市場ですが、NFT市場はこれからも拡大すると予想されています。その理由となるのが、海外市場調査を行っている株式会社グローバルインフォメーションの発表です。

株式会社グローバルインフォメーションの発表によれば、2023年の305億ドルから2024年には432億ドルへと拡大すると予想されています。

また、NFT市場がこれからも拡大していく理由としては、NFTに参入している企業が増えているからです。たとえば、2022年には楽天、2023年にはカシオ(G-SHOCK)などがNFTを活用したサービスを展開しています。

NFTの優れた魅力

注目を浴びているNFTですがどのような魅力があるのか説明していきます。

唯一性がある

NFTはブロックチェーン上で個別に認識できるため、デジタルデータにおいて唯一性を付与することが可能です。個別認識できるシリアルナンバーによって、従来までに行われていたコピーや改ざんを防ぐことができます。

NFTを気軽に活用できる

NFTにはオープンな取引プラットフォームがあるため、個人でも企業でも気軽に活用できます。デジタルデータがあれば、音楽・アート・ゲーム・X(旧ツイッター)のポストなど、さまざまなものNFT作品として出品可能です。

全世界でビジネスができる

NFTはデジタルデータなので、インターネットのなかで出品から売却まで取引を完結できます。そのため、国や地域に関係なく全世界の人たちと取引することが可能です。

また、ゲーム・ファッション・アートなど多彩な業界が盛り上がりを見せているため、業界も国境も超えたビジネスを行えます。事業拡大を機に、NFTビジネスに挑戦してみてはいかがでしょうか。

NFTのビジネスモデル

NFTを活用したビジネスは「コンテンツの販売」「NFTプラットフォームの開設」の2つです。

コンテンツの販売

繰り返しになりますが、NFTは「所有権・所有証明書」を登録できるため唯一無二のコンテンツ販売が可能です。新しいコンテンツを販売するだけでなく、既存のコンテンツを購入し、人気のあるときに売却して利益を得ることもできます。

コンテンツの販売として活発に行われている「アート(音楽)・ゲーム」業界についてみていきましょう。

アート

NFTのアート作品は、誰もが知っているレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」、エドヴァルド・ムンクの「叫び」といったアート作品と同じように、価値のある存在として扱われることが特徴です。

たとえば、日本の代表的アーティストである村上隆氏は「Murakami.Flowers」のトレーディングカードをNFT作品として販売しています。また、音楽ユニット「Perfume」は、メンバーの振り付けを3Dデータ化したNFT作品を出品しました。

ゲーム

ゲーム業界では大手ゲーム会社であるスクウェア・エニックスや、エイベックスなどが積極的に活動しています。主にゲーム内で使えるコンテンツ(アイテムや土地など)を販売しているのが特徴です。

NFT取引のプラットフォームの開設

NFTを取引するためには、プラットフォームを利用しなければなりません。Opensea、Rarible、Coincheck NFT、DOSI(旧LINE NFT)など、すでにプラットフォームは存在していますが、新規参入することは可能です。

新規参入する場合は、自社が行っているサービスと連携できることが好ましいでしょう。たとえば、LINEはアカウントがあれば簡単にDOSI(旧LINE NFT)を利用できる、といったサービスを展開しています。

ただし、先ほど紹介したコンテンツの販売よりもハードルは高くなります。自社と連携することで得られるメリットが少ない場合は、コンテンツ販売のほうがおすすめです。

NFTビジネスに参入した企業例

実際にどのような企業が参入し、どのようなビジネスを行ったのか企業例を簡単に紹介します。

企業名 ビジネス内容
株式会社コナミデジタルエンタテインメント KONAMIタイトルのなかから人気のあるゲームシーンをアートNFTとして作成し、販売
楽天グループ株式会社 アイドル、アニメ、サッカー、ゲームなどさまざまなジャンルのデジタルコンテンツを購入・出品できる「Rakuten NFT(NFTマーケットプレイス)」を提供
株式会社博報堂DYミュージック&ピクチャーズ アート、アニメ、ゲームなどのジャンルなどのコンテンツを販売している「animap(NFTマーケットプレイス)」の提供
アサヒビール株式会社 アサヒスーパードライのブランドが誕生してから35周年を迎えたことを記念して、36点のNFTコレクションを販売
株式会社集英社 人気漫画のカラー原稿を撮影し、NFT化して販売する取り組みを実施

コナミやアサヒビール、集英社などは自社商品の特徴を活かしたコンテンツを販売。楽天や博報堂はNFTマーケットプレイスを提供し、NFTビジネスに取り組んでいます。

NFTビジネスを始めるためには

NFTビジネスを始めるためには、5つの手順を行う必要があります。

手順1:仮想通貨取引所で口座を開設する

NFTの購入・売却を行う際に、暗号資産(仮想通貨)が必要です。取引所で口座を開設しましょう。

「Coincheck」「GMOコイン」「bitFlyer」などの仮想通貨取引所があります。それぞれの強み・弱みなどの特徴を加味したうえで自分にあった取引所を選んでください。

手順2:ウォレットをつくる

仮想通貨取引所で口座開設が終われば、暗号資産(仮想通貨)を入れる財布の役割となる「ウォレット」を作成します。ウォレットの作成は最もポピュラーである「MetaMask(メタマスク)」がおすすめです。

MetaMask(メタマスク)の登録方法(パソコンでの手順)は以下の手順で行ってください。

  1. MetaMask(メタマスク)の公式サイトにアクセス
  2. トップページの青色のボタン「Download for」をクリックし、右上にある「Get」をインストール
  3. パスワードを設定し、バックアップフレーズ、秘密鍵を保存すれば登録完了
  4. パスワード・バックアップフレーズ・秘密鍵を安全な場所に保管

手順3:ウォレットに暗号資産を入金

MetaMask(メタマスク)の登録が完了すれば、NFTを購入・売却するための暗号資産を入金します。MetaMask(メタマスク)への入金方法は、どの仮想通貨取引所で行うかによって手順が異なります。そのため、まずはMetaMask(メタマスク)の入金準備から行いましょう。

入金準備の方法はMetaMask(メタマスク)を起動し、アカウントの部分から「クリップボードにコピー」をクリックするだけです。あとは、各々の仮想通貨取引所から入金を行えば完了します。

手順4:NFT取引を行うマーケットプレイスに登録

NFTの販売・売却を行うためには、マーケットプレイスに先ほど登録したMetaMask(メタマスク)をつなげる必要があります。どのマーケットプレイスにするかは自由です。たとえば、Opensea、Rarible、Coincheck NFT、DOSI(旧LINE NFT)などがあります。

今回は世界的に有名な「Opensea」を例に紹介します。具体的な手順は以下を参考にしてください。

  1. Openseaの公式サイトにアクセス
  2. 右上にある人物アイコンをクリック
  3. その後Profile、MetaMaskと順にクリックし、MetaMaskの画面からログイン
  4. MetaMaskと接続すれば完了

手順5:NFTの購入・売却

最後にNFTの購入・売却方法を知っておけば、NFTビジネスとして利用することが可能です。先ほどと同様にOpenseaを例に紹介していきます。各マーケットプレイスによって方法は異なるので注意しましょう。

NFTの購入

NFTの購入方法は簡単です。①購入したい商品を探す、②購入する商品の「BUY NOW」をクリック、③表示された作品データの□にチェックを入れ「チェックアウト→確認」をクリックすれば完了です。

NFTの売却

NFTの売却方法は①「My Collection」の作成、②出品したい商品の登録、③販売方法や価格の設定の3つです。順番に見ていきましょう。

①My Collection(アイコン)の作成

まずはOpenseaの公式サイトにアクセスし、右上にある人物アイコンをクリックします。そこから「My Collection」、「Create a Collection」の順にクリックし、「Create your Collection」に必要な項目を記入していきます。項目の内容は以下の通りです。

Logo imageマイコレクション(アイコン)のイメージ画像
Featured imageシェアなど注目されたときのイメージ画像
Banner imageマイコレクション(アイコン)のバナー画像
Name名前
URLURL
Descriptionマイコレクション(アイコン)の説明文
Categoryカテゴリー(アート・スポーツ・音楽など)
LinksSNSなどWebサイトのリンク
Royaltiesクリエイターの収益
Blockchainブロックチェーン(EthereumかPolygon)
Payment tokens支払いする通貨
Display theme作品の表示形式
Explicit & sensitive contentセンシティブなコンテンツかどうか
②出品したい商品の登録

Openseaにアクセスし、トップページにある「Create」をクリックしましょう。出品する商品のファイルをアップロードし、「Create Now Item」の項目を記入していきます。項目の内容は以下の通りです。

Image,Video,Audio,3D Modelアップロードする作品のデータ
Name作品の名前
External link作品を紹介しているリンク
Description作品の説明文
Collection作品がどのコレクションに属しているか
Supply同じ作品をいくつ出品するか
Blockchainブロックチェーン
freeze matadateメタデータに作品データを保存するか
③販売方法や価格の設定

My Collectionに登録した作品から出品したいものを選び、右上にある「Sell」をクリックします。そこから「販売方法(固定販売かオークション販売)」「販売価格」「販売期間」の3つを設定すれば完了です。

まとめ

株式会社グローバルインフォメーションの発表によれば、NFT市場は今後も拡大していくと予想されています。そのため、NFTビジネスを検討している人が今からビジネスを開始しても遅くありません。

新規参入企業も多く、注目されているビジネスなので、本記事を参考にNFTビジネスに挑戦するか検討してください。

この記事の投稿者

バーチャルオフィス1編集部

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https://virtualoffice1.jp/

この記事の監修者

株式会社バーチャルオフィス1代表取締役 牧野傑

株式会社バーチャルオフィス1 代表取締役

2022年2月に株式会社バーチャルオフィス1の代表取締役に就任。東京(渋谷)、広島にて個人事業主(フリーランス)、法人向けにビジネス用の住所を提供するバーチャルオフィスを運営している。自ら起業した経験も踏まえ、「月額880円+郵送費用」といったわかりやすさを追求したワンプランで、利用者目線に立ったバーチャルオフィスを目指している。

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