起業したいけどアイデアがない|発想方法や事業アイデアを徹底解説

[投稿日]2024年06月10日 / [最終更新日]2024年09月11日

起業したいけどアイデアがない|発想方法や事業アイデアを徹底解説

起業したいと考えていても、事業アイデアが思いつかない方は多いのではないでしょうか。

本記事では、起業したいけどアイデアがない人向けに、おすすめの事業アイデアと発想方法をご紹介します。アイデアを生み出すときに意識しておくべきポイントや、実行するべきことをあわせて解説しますので、起業する際の参考にしてください。

主な起業の方法

そもそも起業とは、新しいサービスやビジネスプランを確立させて、事業を展開することを指します。そのため個人事業主や株式会社など、会社形態や事業規模に関係なく、事業を自分で始めることを起業と呼びます。

主な起業の方法は、次の2種類です。

  • 個人事業主として起業する
  • 会社を設立して起業する

それぞれ起業方法の違いを解説しますので、自分で事業を始める際の参考にしてください。

個人事業主として起業する

個人事業主として起業する場合は、法人企業を設立せずに事業を行います。一例として、次のような手続きが必要です。

  • 開業・廃業等届出書を提出する
  • 所得税に関する棚卸資産の評価方法の届出書を提出する
  • 所得税に関する減価償却資産の償却方法の届出書を提出する
  • 所得税の青色申告承認申請書を提出する(青色申告をする場合)
  • 適格請求書発行事業者の登録申請書を提出する(課税事業主になる場合)

国税庁のホームページによれば、事業を開始してから1ヶ月以内に開業届の提出が義務付けられています。開業届に関する法律は所得税法の「第二百二十九条」で定められていますが、開業届が未提出のまま事業を運営しても法的な罰則はありません。

個人事業主として起業した場合は、フリーランスや自営業と呼ばれる事業形態になり、時間や場所に縛られず働くことが可能です。

会社を設立して起業する

会社を設立して起業する際には、一般的に次の法人格を立ち上げます。

  • 株式会社
  • 合同会社
  • 合資会社
  • 合名会社

それぞれ法人格によって特徴が異なりますが、起業の際に次のような手続きが必要です。

  • 法人設立届出書を提出する
  • 所得税に関する棚卸資産の評価方法の届出書を提出する
  • 所得税に関する減価償却資産の償却方法の届出書を提出する
  • 所得税の青色申告承認申請書を提出する(青色申告をする場合)
  • 適格請求書発行事業者の登録申請書を提出する(課税事業主になる場合)
  • 給与支払事務所等の開設・移転・廃止届出書を提出する(従業員を雇う場合)
  • 消費税の新設法人に該当する旨の届出書を提出する(資本金額または出資金額が1,000万円以上の場合)

法人化すれば個人事業主より社会的信用が高くなり、取引や出資金の調達をスムーズに行えます。ただし会社を設立する際は、上記のように煩雑な手続きを済ませる必要があるので、事前に準備を進めておきましょう。

起業したいけどアイデアがないときにするべき3つのこと

起業したいけどアイデアが思い浮かばないときには、次の3つのコツを実践してください。

  1. 起業や経営に関する情報を収集する
  2. 公的機関や専門家に相談する
  3. コミュニティに参加する

それぞれのコツを実践すれば、起業アイデアを生み出す際の参考にできます。起業したいけどアイデアがなくて困っている方は、それぞれのコツを実践してビジネスプランを策定しましょう。

1.起業や経営に関する情報を収集する

起業のアイデアが思い浮かばないときは、まず起業や経営に関する情報を収集することが大切です。専門的な書籍や個人ブログ・SNSなどで、起業や経営に関する情報を収集しておきましょう。

起業や経営に関する情報を収集していく過程で、アイデアを生み出して具体的な事業内容を考案する材料が集まります。

2.公的機関や専門家に相談する

起業のアイデアが思い浮かばない場合の打開策として、公的機関や専門家に相談する方法もひとつの手です。中立的な立場でアドバイスをしてくれる公的機関や専門家のサービスを利用して、起業に関する相談をしましょう。

実際に起業して成功している実業家や実績が豊富なコンサルタントに相談することで、起業のアイデアを考案する際に役立ちます。身近な人に起業の相談をしても、感情論や主観によるアドバイスになってしまう傾向があります。中立の立場でアドバイスをくれる公的機関や専門家に相談しましょう。

3.コミュニティに参加する

起業のアイデアがなくて困っているときは、コミュニティに参加しましょう。起業や経営に関するコミュニティへ参加すれば、同じように起業したい独立希望者や起業を成功させた実業家と関わることができ、刺激を受けられます。

自分ひとりでは思い浮かばないようなアイデアも、起業コミュニティに参加することで、刺激を受けてイノベーションを起こせます。ただしコミュニティを選ぶ際には、口コミや実績を確認して、信頼できる運営元が開催しているコミュニティに参加してください。

起業したいけどアイデアがない場合に意識しておくこと

起業のアイデアが思い浮かばない場合は、起業に対する考え方から変えましょう。起業の際に、オリジナルのアイデアを生み出す必要はありません。起業したいけどアイデアがない場合は、次のポイントを意識しておいてください。

  • ゼロからアイデアを生み出す必要はない
  • 好きなことや興味のあることを見つける
  • 困っていることや悩みを解決するビジネスを考える
  • 完璧を求めずに行動してみる

ゼロからアイデアを生み出す必要はない

起業する際に、ゼロからアイデアを生み出す必要はありません。なぜなら、今まで誰も行ったことがないような新規事業を立ち上げると、リスクが高すぎるからです。

もちろんゼロからアイデアを生み出して成功すれば、新たな市場を生み出してパイオニア企業として成長できます。しかし、今まで誰も行っていないような事業は、潜在顧客の数や世間の需要・収益性などが把握できません。ゼロからアイデアを生み出す起業は、失敗するリスクが高く、慎重に準備を進める必要があります。

起業したいけどアイデアがない方は、「ゼロからアイデアを生み出そう」と考えずに、既存ビジネスを参考に事業内容を考案しましょう。

好きなことや興味のあることを見つける

起業したいけどアイデアがない方は、好きなことや興味のあることを見つけましょう。すでに好きなことや趣味などがある場合は、事業として発展できないかアイデアを創出してください。

「今まで看護業界で働いていたから、看護系のサービスで起業するべき」「飲食経験が長いから飲食系サービスを始めるべき」など、「できる」ことに囚われすぎると、起業しても失敗してしまう可能性があります。なぜなら「できる」ことが「やってみたい」興味のあることや好きなことではない場合、起業しても長続きせずに事業を存続させられないからです。

起業したいけどアイデアがない場合は、好きなことや興味のあることを見つけて「やってみたい」ことを事業内容にしましょう。

困っていることや悩みを解決するビジネスを考える

起業したいけどアイデアがない方は、困っていることや悩みを解決するビジネスを考えてみましょう。自分が困っていることや悩みは、周りの人々も同様に「課題」だと感じている可能性があります。

日常生活やビジネスシーンでの悩み事を解決する商品やサービスを考案すれば、同様の悩みを持つユーザーを顧客として獲得することが可能です。「このようなサービスがあれば良いのに」「ここを改良した商品があれば……」と何気なく感じている悩み事を、洗い出してみましょう。

完璧を求めずに行動してみる

起業したいけどアイデアがなくて悩んでいる方は、とりあえず完璧を求めずに行動してみましょう。抽象的なアイデアは思い浮かんでいても、具体的にどのような事業内容へ展開するべきか、定まらないケースがあります。完璧を求めてしまえば、起業のハードルが上がってしまい、なかなか始められません。

完璧なアイデアを考案しても、予期せぬトラブルが発生して、思いどおりに事業を展開できない可能性があります。まずは行動してみることが大切です。

起業のアイデアを考えるときのポイント

起業のアイデアを考えるときのポイントは、次のとおりです。

  • スモールスタートで始める
  • ターゲット層を明確化する
  • 市場・競合分析を行う
  • 事前にリスクを考慮する

上記のポイントを押さえておけば、起業アイデアを考案しやすくなります。起業アイデアが思い浮かばずに悩んでいる方は、それぞれのポイントを押さえておきましょう。

スモールスタートで始める

起業アイデアを考えるときは、スモールスタートで始めることを意識しましょう。ビジネスを始めると、初期費用や運営費用がかかり、事業規模に応じたコストが発生します。大掛かりな事業内容で起業すると、資金繰りが難航する可能性があり、赤字経営や廃業のリスクが生じます。

リスクを最小限に抑えて起業するためには、スモールスタートで始められるビジネスがおすすめです。初期費用がかからず運転資金を抑えて運用できるビジネスプランであれば、事業が失敗した際のリスクを軽減できます。

また本業を辞めてから起業するのではなく、副業から事業をスタートさせれば、安定した収入を確保しながらビジネスに挑戦できます。

ターゲット層を明確化する

起業アイデアを考えるときは、ターゲット層を明確化しましょう。優れた商品やサービスを考案できても、見込み顧客となるターゲット層を定めておかなければ、アプローチ方法を誤ってしまうかもしれません。

商品やサービスのターゲット層を明確化しておくことで、市場ニーズを把握し見込み顧客の獲得につなげられます。

市場・競合分析を行う

起業アイデアを考えるときのポイントとして、市場・競合分析を行うことが重要です。事業を展開する対象の市場ニーズや近年の動向を確認することで、起業して参入するハードルの高さを把握できます。また競合分析を行えば、ライバルとなる競合他社の売上推移や傾向から、起業してからの売上見込みや課題が浮き彫りになります。

起業しても競合他社にはない強みがなければ、膨大な市場のなかで埋もれてしまい、思いどおりに成果を上げられません。反対に競合が少ない市場で勝負ができれば、起業してからの価格調整や品質担保を自社の基準で行えるため、事業展開がしやすくなります。

起業のアイデアを考える際は、市場・競合分析を行って、勝負するべき分野や業界を決定しましょう。

事前にリスクを考慮する

起業アイデアを考える時点で、予測されるリスクを考えておく必要があります。

起業して思いどおりに収益を得られない場合は、倒産や廃業のリスクがあるため、事前に「どのようなリスクが生じるか」考えておくことが大切です。事前にリスクを考慮してビジネスを展開すれば、トラブルに対処して売上への被害を軽減できます。

起業のアイデアを生み出す発想方法10選

起業したいけどアイデアが思い浮かばない場合は、次の発想方法を実践してください。

  1. マンダラート
  2. SCAMPER法
  3. ペルソナ分析
  4. 6W2H
  5. ブレインストーミング
  6. シナリオグラフ
  7. シックスハット法
  8. なぜなぜ分析
  9. アンチプロブレム
  10. 複合連結型発想法

上記の発想方法を実践すれば、独自のアイデアを生み出して起業する際の事業内容を考案できます。起業したいけどアイデアがなく悩んでいる方は、それぞれの発想方法を確認して、自分に合った方法を実践しましょう。

①マンダラート

マンダラートとは、3×3の9マスで構成されたマトリックス図を使用する発想方法です。まず、中心のマスにテーマを書き、周辺のマスに連想する言葉を書いていきます。さらに周囲のマスに関連する言葉を周辺のマスに書いていき、アイデアを広げていく連想方法です。

マンダラートは、メジャーリーガーである大谷翔平選手が目標達成ツールとして使用していたことでも有名であり、ビジネスのアイデアを生み出す際にも活用できます。抽象的なアイデアしか持っていなくても、マンダラートを活用すれば、思考を広げていき具体的なビジネスプランを考案できるでしょう。

②SCAMPER法

SCAMPER法は、1つのアイデアに対して7つの視点を用いて、アイデアを切り開く発想方法です。具体的に、1つのアイデアを決めたら、次の質問をして思考を広げていきます。

  • 代用(Substitute)/ほかのものに置き換えられないか
  • 組み合わせ(Combine)/ほかのものと組み合わせられないか
  • 適応(Adapt)/ほかのものに応用できないか
  • 修正(Modify)/修正点・改善点はないか
  • 転用(Put to other uses)/ほかのことに使えないか
  • 削減(Eliminate)/不要なものはないか
  • 逆転(Reverse, Rearrange)/何かを並び替えや組み替えができないか

SCAMPER法は、1つのアイデアを広げたり改良したりする際におすすめです。何かアイデアを思いついたら、SCAMPER法を活用してビジネスに展開できるように、アイデアを膨らませましょう。

③ペルソナ分析

ペルソナ分析は、事前にターゲット層を明確化してアイデアを発想する方法です。ペルソナ分析では、ターゲット層の性別や年齢層・居住地・活動エリア・趣味などを細かく設定して、仮説をもとにアイデアを考案します。

ペルソナ分析によってターゲット層を明確化できれば、顧客ニーズを満たしたり課題を解消したりと、アイデアを具体化していくことが可能です。

④6W2H

6W2Hは、アイデアを創出するフレームワークです。6W2Hからなる8つの問いを通して、アイデアを具体化し、確立していきます。6W2Hとは、下記の頭文字を表しています。

  • When/いつ
  • Where/どこで
  • Who/誰が
  • Whom/誰に
  • What/何を
  • Why/なぜ
  • How/どうやって
  • How much/いくらで

上記の質問に回答する形でアイデアを膨らませられれば、具体的な事業内容を考案しやすくなります。6W2Hはさまざまな視点から事業内容を見直せるので、起業のアイデアを考える際に活用しましょう。

⑤ブレインストーミング

ブレインストーミングは、複数人でアイデアを出し合って、より洗練されたアイデアへと昇華する発想方法です。ひとりでアイデアを創出するより、複数人の異なる価値観を組み合わせて、アイデアを出し合ったほうが創造性が高まります。

ブレインストーミングを行う際は、次のポイントを意識することが大切です。

  • 意見を否定しない
  • 質より量を重視する
  • 完璧でないアイデアでも発言する
  • 複数のアイデアを組み合わせて発展させる

他の人の意見を否定せずに、次から次へとアイデアを出し合うことで、より優れたイノベーションを発揮できます。

⑥シナリオグラフ

シナリオグラフは、縦軸の質問に対して横軸でアイデアを生み出して、ストーリーを展開させていく発想方法です。具体的には、次のような方法でストーリーを仮説して、アイデアを生み出します。

Who(誰が)採用担当者が
What(何を)採用計画を
When(いつ)3ヶ月以内に

上記の例では「人事部の採用担当者が3ヶ月以内に採用計画を立案する」際に、活用できる商品やサービスを考案することが可能です。具体例として「日々の業務を効率化するプラットフォーム」や「人材獲得をアウトソーシングできるサービス」「人材募集を効率化する求人サービス」など、さまざまなビジネスプランを生み出せるでしょう。

シナリオグラフでは、ペルソナを明確化して具体的なイメージを浮かべながら、顧客ニーズを満たすアイデアを生み出すことが大切です。

⑦シックスハット法

シックスハット法は、医師であり心理学者のエドワード・デボノが考案した発想方法です。エドワード・デボノは、視点を変えて柔軟な発想を生み出す「水平思考」を発表した心理学者であり、シックスハット法では水平思考がより洗練された形で活用されています。

シックスハット法では、参加者が全員同じ色の帽子をかぶり、色に応じたテーマで発言します。一定時間ごとに帽子の色を変え、色に応じたテーマで発言していくことで、さまざまな視点からの意見を組み上げることが可能です。シックスハット法で活用される色のテーマは、次の6種類です。

帽子の色テーマ
客観的
直感的
肯定的
否定的
創造的
思考的

またシックスハット法は複数人で実践しなくても、1人で6色分の意見を出してアイデアを洗練させていけます。ただし、1人でシックスハット法を行う際は、主観的な感情に流されないよう、俯瞰的な立場でアイデアを出しましょう。

⑧なぜなぜ分析

なぜなぜ分析は、「なぜ?」と改善点を見つける作業を繰り返してアイデアを創出する発想方法です。日頃感じている困っていることや悩みに対して「なぜ?」と疑問をぶつけて、課題の原因を追求していきます。原因を追求できれば、さらに「なぜ?」を繰り返して本質的な原因を探っていき、解決するためのアイデアを生み出しましょう。

なぜなぜ分析で困っていることや悩みに関する原因を追求できれば、解決するための商品・サービスを考案し、ビジネスとして売り出せます。

⑨アンチプロブレム

アンチプロブレムとは、テーマとは逆の課題を作成して新しいアイデアを生み出す発想方法です。逆転の発想でアイデアを生み出すことで、多角的な視点からアイデアを考えられます。たとえば「脱サラして起業を成功させるには?」というテーマでアイデアを考えていた場合は、真逆の「脱サラして起業を失敗させるには?」と新たなテーマでアイデアを生み出しましょう。

起業のアイデアが思い浮かばない場合でも、アンチプログラムによって真逆の視点で考えることができれば、今までにないアイデアが浮かぶかもしれません。

⑩複合連結型発想法

複合連結型発想法は、ソフトバンクの創業者である孫正義氏が考案した発想方法です。複合連結型発想法では、異なる2つ以上のものを連結し、新たなアイデアを生み出します。具体的には2冊以上の単語帳に、それぞれ思いつくだけの名詞を書いて、ランダムに単語を組み合わせてアイデアを創出する手順です。

たとえば、2冊の単語帳を開き「ホッチキス」と「洋服」が出た場合は、「ホッチキス柄の洋服」や「洋服のように着せ替えができるホッチキス」などアイデアを生み出せます。起業のアイデアがないときは、複合連結型発想法を活用してビジネスプランを策定しましょう。

起業したいけどアイデアのない場合におすすめの事業

起業したいけどアイデアがない場合は、次の事業がおすすめです。

  • コンサルティング事業
  • ECショップ事業
  • 受託・代行サービス事業
  • スクールビジネス事業

それぞれの事業は、少ない初期費用で起業しやすく、スモールスタートで始められるものばかりです。それぞれの事業内容を確認して、起業のアイデアを考案する参考にしてください。

コンサルティング事業

コンサルティング事業は、専門的な知識やスキル・経験を活かしてクライアントの悩みや相談に乗る事業です。専門的な知識や豊富な経験があれば、初期費用を抑えて起業できます。さらに時間や場所に捉えられることなく、オンラインでも事業を展開できるため、個人事業主として起業しやすい事業です。

コンサルティング事業の例は、次のとおりです。

  • 転職・キャリアコンサルティング
  • 経営・事業開発コンサルティング
  • SNSマーケティングコンサルティング
  • ITコンサルティング
  • 税務コンサルティング
  • 恋愛・婚活コンサルティング

ECショップ事業

ECショップ事業は、実店舗を構えずにインターネットで商品を販売します。ECショップ事業であれば、店舗を構えないため、賃料や人件費などの固定費を抑えて販売活動を行えます。さらに近年では、安価でECショップを展開できるサービスも増えており、初期費用を抑えてスモールスタートで起業しやすいです。

ECショップ事業であれば、自分の好きなものや興味のあるもの、「あったら良いな」と思う商品を販売できます。起業のアイデアがない方でも、売り出す商品を考えやすく、副業からも始めやすいおすすめの事業です。

受託・代行サービス事業

受託・代行サービス事業は、専門的なスキルを持つ人材がクライアントの業務を代行する事業です。専門性に特化した人材がフリーランスとして起業しやすい事業であり、副業などからスモールスタートできます。

受託・代行サービス事業の例は、次のとおりです。

  • Webデザイン
  • Web制作
  • Webライティング
  • 動画編集
  • システム開発
  • 経理業務代行
  • 営業代行
  • 家事代行
  • 遺品整理代行
  • 害虫駆除代行

専門性を活かしてWebデザイナーやWebライターとして起業すれば、時間や場所に囚われず自由に働けます。他にもペットシッターや訪問介護などの、専門性を活かして業務を受託する事業が含まれます。

スクールビジネス事業

スクールビジネス事業は、自分の持っている経験や知識を提供する事業です。SNSとの相性が良く、過去の成功談や経験をもとにノウハウを提供することで報酬を得ます。

たとえばZoomなどを活用したオンライン会議でスクールビジネスを展開したり、noteなどのプラットフォームサービスを利用して教材を販売したりと、知識の提供方法はさまざまです。スクールビジネス事業は、過去の経験や実績をインターネットを通して提供する事業なので、スモールスタートで起業しやすいです。

起業するときの流れ

起業アイデアが立案できたら、次はスムーズに事業を展開できるよう起業の流れを把握しておきましょう。起業するときの流れは、次のとおりです。

  1. 目的やビジネスモデルを決定する
  2. 事業内容を決定する
  3. 起業計画を具体化させる
  4. 開業資金を調達する
  5. 起業の手続きを行う

①目的やビジネスモデルを決定する

起業する際は、まず目的やビジネスモデルを決定する必要があります。「誰に向けた」「どのような事業を」「何のために」提供したいのか、起業する目的を6W2Hでまとめておきましょう。

起業アイデアをもとに目的やビジネスモデルを決定すれば、具体的な事業内容を考案できます。ただ起業するのではなく「何のために起業するのか」目的を定めておくことで、事業の方向性に具体性を持たせられます。

②事業内容を決定する

起業の目的やビジネスモデルが決定した後は、事業内容を決めるフェーズです。市場調査や競合分析を行い、ビジネスモデルに沿った事業内容を決定してください。

事業内容を決定する際は、自身のスキルや経験だけでなく市場のニーズや動向をもとに、現在求められている商品・サービスを見極めることが大切です。

③起業計画を具体化させる

「どのような事業を展開するべきか」と、起業のアイデアが定まったら、起業計画を具体化させましょう。売上予測・市場規模をもとに、会社の方向性を決めるフェーズです。

起業計画は投資家や金融機関の信頼を獲得し、融資を受けるために必要なので、細かく具体的に記載しておきましょう。

④開業資金を調達する

起業計画を具体化させた後は、開業資金を調達する必要があります。自己資金だけでなく、銀行や投資家から融資を受けたりクラウドファンディングを実施したりと、資金調達の方法はさまざまです。

開業資金を調達する際には、初期費用だけでなく当面の運営費用を算出して、事業を長期的に継続できる資金を集めてください。

⑤起業の手続きを行う

開業資金を準備できた後は、いよいよ起業の手続きを行うフェーズです。個人事業主と法人企業のどちらで起業するかによって、手続きの手順は異なります。

さらに法人企業のなかでも、株式会社や合同会社など法人格の種類によって起業の手続きが異なるので、事前に必要書類を確認しておきましょう。また起業の際は、登記手続きや必要書類の作成に費用が発生するため、手続きの流れとあわせて必要費用を確認しておくことが大切です。

まとめ

起業アイデアは、自分の好きなことや困っていることから考案してみましょう。起業のアイデアが思い浮かばないときは、完璧を追い求めてしまったりゼロからアイデアを生み出そうとしていたりと、起業のハードルを上げている可能性があります。

ゼロからアイデアを生み出さなくても起業でき、競合調査や市場分析を行うことで、廃業や赤字経営のリスクを軽減することが可能です。さらに事前にリスクを確認してスモールスタートで起業すれば、失敗して負債や損失を抱えるリスクを低下させられます。

起業したいけどアイデアがない方は、本記事で紹介した発想方法とおすすめの事業を参考に、事業内容を考案してみましょう。

参考

参考:転スト(転職ストーリーズ)|IT・Web転職を応援する『エンジニアのための情報メディア』

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※DX王は、株式会社デザインワン・ジャパンが運営する、組織力強化の視点からDX戦略の立ち上げをサポートするメディアです

この記事の投稿者

バーチャルオフィス1編集部

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月額880円で法人登記・週1回の郵便転送・郵便物の来館受取ができる起業家やフリーランスのためのバーチャルオフィスを提供しています。

https://virtualoffice1.jp/

この記事の監修者

株式会社バーチャルオフィス1代表取締役 牧野 傑

株式会社バーチャルオフィス1 代表取締役

2022年2月に株式会社バーチャルオフィス1の代表取締役に就任。東京(渋谷)、広島にて個人事業主(フリーランス)、法人向けにビジネス用の住所を提供するバーチャルオフィスを運営している。自ら起業した経験も踏まえ、「月額880円+郵送費用」といったわかりやすさを追求したワンプランで、利用者目線に立ったバーチャルオフィスを目指している。

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