
小説家・漫画家・ライター・同人作家など、ペンネームで活動する人が増えるなか、「住所を公開せずに活動したい」「匿名で創作活動をしたい」というニーズが高まっています。出版、郵送、請求書発行など、どうしても住所が必要になる場面は多く、自宅住所をさらさずに済む方法を探す人も少なくありません。
そこで注目されているのが「バーチャルオフィス」の活用です。本記事では、ペンネームでバーチャルオフィスが使えるのかという疑問に答えつつ、利用上のメリットや注意点、おすすめのサービスについてわかりやすく解説します。
目次
ペンネームでもバーチャルオフィスを利用できる
バーチャルオフィスはビジネス利用であれば、法人だけでなく、個人でも利用できるサービスです。登録名は、法人名や個人名に限られません。創作活動を行う小説家や漫画家、同人作家などのクリエイターがペンネームで活動する場合でも、バーチャルオフィスの利用は可能です。
ただし、契約時は戸籍上の本名を使用する必要があり、ペンネームでは契約できません。これは、本人確認や契約責任を明確にするためです。
なお、ペンネームでの利用の有無はバーチャルオフィスごとに異なり、法人名や個人名のみを認めているケースがあります。郵便物の宛名にペンネームが使えるかどうかも、各バーチャルオフィスの利用規約によります。利用を検討する際には、あらかじめ対応状況を確認しておきましょう。
ペンネーム以外に登録できる名称
以下は、バーチャルオフィスを利用する際に、登録できる名称です。名義の使い分けが可能なケースも多いので、自身の活動内容に応じて適切な名称を選びましょう。
<バーチャルオフィスに登録できる名称(ペンネーム以外)>
屋号・法人名 | ・個人事業主や法人として使っている名称 ・ビジネス用として幅広く利用が可能 |
個人名 | ・戸籍上の本名 ・個人で利用する際の基本的な登録名 |
ビジネスネーム | ・本名とは別のビジネス上の名前 ・旧姓をそのまま使用するといったケース |
ブランド名 | ・商品や作品などに付けている名称 ・プロジェクト名も含まれる |
サービス名 | ・提供しているコンテンツや業務内容に関する名称 |
ショップ名 | ・主にECサイトなどで使用する店舗名 |
バーチャルオフィスとは住所を利用できるサービス
バーチャルオフィスとは、ビジネス用の住所貸し出しや郵便物の受け取り・転送などの機能を利用できるサービスです。
利用者は、バーチャルオフィスの運営会社が提供する住所を、自身の活動名義で使用でき、主に名刺やWebサイト、SNSなどに記載するために活用されます。バーチャルオフィスはあくまで「住所を借りる」サービスであり、原則、執務スペースなどの作業できる場所を借りられるわけではありません。
バーチャルオフィスを利用すれば自宅住所を公開する必要がなくなり、プライバシーの保護につながります。また、都心一等地の住所を使えることで、顧客からの信頼性の向上にも役立つでしょう。
さらに、多くのバーチャルオフィスでは、郵便物の受け取り・転送サービスのほか、郵送物が届いた際にLINEやメールでお知らせしてもらえる通知サービスを提供しています。ビジネス利用を想定して、電話代行や会議室の貸し出しといったオプションサービスが用意されているバーチャルオフィスもあり、個人の創作活動から法人の業務支援まで、幅広い用途で活用されています。
ペンネーム活動で住所が必要になるケース
ペンネームで活動するような創作活動をしていると、予想外に、「住所の記載が求められるシーン」に直面するものです。どのようなケースでバーチャルオフィスが活用できるのか、具体的に見てみましょう。
取引先と交わす契約書への記載
出版社や編集プロダクション、クライアント企業との業務委託契約などでは、必ず契約書に「住所」の記載が求められます。虚偽記載は違反によって契約の無効化につながるため、実際に契約書類に記載できる住所が必要です。
印税・原稿料の請求書や納品書への記載
個人で仕事を受ける場合、請求書や納品書に住所を記載することが求められるケースがほとんどです。特にクライアントが法人企業だと、書類の正当性が重視されます。
自宅住所でも構いませんが、抵抗感がある場合は、自宅住所とは異なるビジネス用の住所を準備する必要があるでしょう。
書籍・グッズ・ファンレターなどの受け取り
商業出版をするようになると、書籍見本や販促物、グッズ、ファンレターなどの郵送物が届く機会が増えます。書類や物品がたくさん自宅住所に届き、受け取りに困るケースは少なくありません。
また、ファンレターの送付先に自宅住所を指定すると、セキュリティ上のリスクが高まります。このようなケースにおいて、バーチャルオフィスが役立つでしょう。
Webサイト・SNS・名刺などへの記載
自分の創作活動を紹介するWebサイトやSNSの運営、イベント出展時の名刺などでも、信頼性を高めるために住所を記載するケースがあります。
特に法人企業相手のビジネス展開を視野に入れている場合には、ペンネームだけを記載したり、自宅住所を記載したりすると、信頼性に欠ける可能性があります。都心の一等地やオフィス街の住所を記載できれば、クライアント企業にも安心感を与えられるでしょう。
ペンネームでバーチャルオフィスを利用するメリット
ペンネームで活動する人にとって、バーチャルオフィスは有力な選択肢です。ただ住所を借りられるだけではなく、多くの実用的なメリットを享受できます。ここでは、主なメリットを5つ解説します。
自宅住所を公開せずに安心して活動できる
バーチャルオフィスを利用する最大のメリットは、個人のプライバシーを保護しながら創作活動ができる点です。ファンや取引先に自宅住所を知られるリスクを回避できるだけでなく、自宅住所から本名が特定される危険性も防げます。
特に、安全面に注意したい女性の創作者や、家族を持つ人にとって、バーチャルオフィスの利用は非常におすすめです。
プロフェッショナルな印象を与えられる
バーチャルオフィスを利用することで、ビジネス街や有名エリアの住所を名刺やプロフィールに記載できます。同じ立地で賃貸オフィスを借りる場合に比べて、コストを大幅に抑えられるのが大きな魅力です。
都心の一等地に対外的な住所を構えることで、事業に信頼感や品格が加わります。特に法人企業とのやり取りでは、その効果を実感しやすいでしょう。
プライベートとの棲み分けがしやすい
創作活動とプライベートを分けて管理したい人にとっても、バーチャルオフィスは便利な手段です。活動専用の住所を持つことで、名刺や請求書、Webサイトなどに記載する情報を整理でき、プライベートとは切り離して創作に集中しやすくなります。
たとえば、郵送物や書類の送付先をバーチャルオフィスに統一すれば、創作活動に関するやり取りをまとめて管理できるでしょう。自宅の書類と混ざらず、確定申告などの際もスムーズに対応できるという実務的なメリットがあります。
法人登記ができる
バーチャルオフィスによっては、法人登記が可能な場合があります。売上が拡大して法人化する際や、グッズ制作会社を立ち上げるときにも活用でき、活動の幅が広がります。
将来的に事業を拡大したいと考えている人は、最初から法人登記に対応しているバーチャルオフィスを選びましょう。
会議室を使って打ち合わせができる場合がある
一部のバーチャルオフィスでは、時間単位で利用できる会議室が併設されており、打ち合わせやイベント開催にも対応できます。取引先と顔を合わせる場を持ちたい場合に便利です。
ほかにも、コワーキングスペースなどの作業場所を提供している事業者もあります。場所を変えて創作活動をしたい人にとって、役立つ機能といえるでしょう。
ペンネームでバーチャルオフィスを利用する際の注意点
ペンネームで活動する人にとって便利なバーチャルオフィスですが、利用するうえでの注意点があります。契約前に以下の点を必ず確認しましょう。
<注意点>
- ペンネーム利用の可否は施設に事前確認する
- 郵便物の宛名にペンネームが使えるかは要確認
- 契約時は戸籍上の本名での登録が必要になる
- 追加料金がかかるケースもある
そもそもすべてのバーチャルオフィスがペンネームでの利用に対応しているわけではありません。郵便物の宛名については、「本名のみ受取可能」「ペンネームは事前申請が必要」など、バーチャルオフィスごとに対応が異なるので、事前に確認しましょう。
さらに前述の通り、契約時には必ず戸籍上の本名と本人確認書類の提出が求められます。これは、法律やセキュリティ上の観点からも当然の手続きです。加えて、「法人名+ペンネーム」など、名義を複数登録する場合には追加料金が発生することがあります。
ペンネームでのバーチャルオフィス利用をスムーズに行うためにも、利用条件や費用について契約前にしっかりと確認しておくことが大切です。
ペンネーム活動にはバーチャルオフィス1がおすすめ
最近はさまざまな事業者がバーチャルオフィスサービスを提供しています。これからバーチャルオフィスを契約したいという方には、「バーチャルオフィス1」の利用がおすすめです。
バーチャルオフィス1の特徴
バーチャルオフィス1は、月額880円+郵送費用(税込)で利用できるバーチャルオフィスです。主な特徴は次の通りです。
<バーチャルオフィス1の特徴>
- 月額880円+郵送費用(税込)〜と業界最安水準
- 法人登記が可能
- 月4回までの郵便物転送に対応
- LINE通知機能で郵便物の到着がすぐわかる
- 住所は東京(渋谷・千代田)、広島の一等地
上記の特徴から、バーチャルオフィス1は非常にコストパフォーマンスに優れたサービスといえます。
特に創作活動を始めたばかりの人や、まずは最小限の費用で活動の基盤を整えたいという人にとって、無理なく導入しやすいプラン内容といえるでしょう。法人登記や郵便物対応といった基本機能が充実しており、安心して使い始められます。
バーチャルオフィス1がおすすめの理由
ペンネームで活動する人にとって、バーチャルオフィス1が特におすすめな理由は次の通りです。
<ペンネーム活動している人におすすめの理由>
- さまざまな名義登録に柔軟に対応
- 郵便物は来館での引き取りが可能
- 副業・兼業・匿名活動をする個人クリエイターの利用実績も豊富
- サポート体制が手厚く、初めてでも安心して使える
バーチャルオフィス1は、単に安価で便利というだけでなく、ペンネーム活動に理解のある運営体制が整っている点も魅力です。郵便物は自宅への転送だけでなく、来館での引き取りも可能であり、兼業クリエイターにとって有益だといえるでしょう。
さらにクリエイターをはじめ、さまざまな利用実績がある点も安心材料です。初めてバーチャルオフィスを利用する方でも、不安なく使い始められるサポート環境が整っています。
まとめ
ペンネームで活動している人にとって、バーチャルオフィスはプライバシーを守りながら信頼性を高める有効な手段です。契約は本名で行う必要がありますが、名義や宛名の使い分けを工夫することで、多くの場面で活用できます。
特に「バーチャルオフィス1」のような柔軟な対応が可能なサービスを選ぶことで、住所に関する不安を解消し、創作活動に集中できる環境を整えられるでしょう。月額880円+郵送費用(税込)で利用できる点も、クリエイターにとってうれしいポイントです。
住所の公開に悩んでいる方、創作活動のステップアップを考えている方は、ぜひバーチャルオフィス1の活用を検討してみてください。
この記事の投稿者
バーチャルオフィス1編集部
東京都渋谷区道玄坂、広島市中区大手町にあるバーチャルオフィス1
月額880円で法人登記・週1回の郵便転送・郵便物の来館受取ができる起業家やフリーランスのためのバーチャルオフィスを提供しています。
この記事の監修者
株式会社バーチャルオフィス1代表取締役 牧野 傑
株式会社バーチャルオフィス1 代表取締役
2022年2月に株式会社バーチャルオフィス1の代表取締役に就任。東京(渋谷)、広島にて個人事業主(フリーランス)、法人向けにビジネス用の住所を提供するバーチャルオフィスを運営している。自ら起業した経験も踏まえ、「月額880円+郵送費用」といったわかりやすさを追求したワンプランで、利用者目線に立ったバーチャルオフィスを目指している。
東商 社長ネット 株式会社バーチャルオフィス1 牧野 傑
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