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バーチャルオフィスの住所を画像処理するのはどうしてですか?
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画像処理をして住所を掲載する背景には、「住所の不正利用を回避する」という目的があります。バーチャルオフィスの住所が簡単に調べられる状態では、契約者以外の第三者が勝手にその住所を登記に使うなどのトラブルが起きるためです。
バーチャルオフィスの運営会社によっては、契約者に対し、Webページ等で住所を公開する際に画像処理を施すよう求めているケースがあります。検索エンジンに住所が表示されないようにするための対策ですが、結果として取引先など第三者から不信感を持たれかねません。
本記事では、バーチャルオフィスの住所について画像処理が求められる理由と、メリット・デメリットについて詳しく解説します。
※当社が運営する『バーチャルオフィス1』の住所は、画像処理をせずとも利用可能な住所を提供しています。
バーチャルオフィスの住所を画像処理するのはなぜ?

「バーチャルオフィスの住所を画像処理する」とは、Webサイト等に住所を掲載する際に、文字情報(テキスト)としてではなく、画像を埋め込む形で掲載することを指します。
<例1:テキスト化された住所>
所在地
〒150-0043
東京都渋谷区道玄坂1-16-6 二葉ビル8B
<例2:画像化された住所>

運営会社が契約者に住所を画像処理して用いるよう求めるのには、「住所の不正利用を回避するため」という背景があります。バーチャルオフィスの住所が簡単に調べられる状態では、契約者以外の第三者が勝手にその住所を登記に使うなどのトラブルが起きるためです。
また、契約者の取引先などの関係者が簡単に住所を調べられる状態では、容易にその住所がバーチャルオフィスのものであることが知られてしまいます。契約者からのクレームなどトラブルが起きてしまうことを懸念して、画像を使うよう求める運営会社も存在するのが実情です。
より深く理解するためには、Googleが検索結果に情報を表示させる仕組みについて知っておきましょう。検索結果に表示される情報は、「クローラー」と呼ばれるWebサイトを巡回して情報収集を行うロボットによって集められ、検索結果にアップされています。

クローラーはテキスト(HTML)や画像などから情報を収集しますが、画像に書かれている文字までは認識することができません。そのため、画像化することによって住所をクローラーに収集されることなく、Webサイトに表示することが可能となります。
バーチャルオフィスの住所を画像処理するメリットは?

バーチャルオフィスの住所を画像処理することで、バーチャルオフィスの利用者が得られるメリットはあるのでしょうか。考えられる2つのメリットを紹介します。
- 顧客が住所を検索した際の混乱を防げる
- バーチャルオフィスを利用していることが知られにくい
バーチャルオフィスを利用していることが知られにくい
住所の画像処理をすることによって、同一の住所が検索結果に複数表示される状況を防ぐことが可能です。そのため、顧客などの他者からバーチャルオフィスを利用していることを知られにくくなるメリットがあります。
しかし、実際のところバーチャルオフィスの利用を知られたとしても、そこまで大きな影響はありません。そもそも、一部の例外はあるものの、バーチャルオフィスを事業用の住所として使うことは法律上何ら問題のない手段です。
それでも「オフィスすら借りられないのか」など、取引先等第三者のネガティブな評価を恐れる人もいるかもしれません。しかし「オフィスのコストを抑えてサービスに還元したいので」など合理的な理由を伝えれば、さほど問題はないでしょう。
バーチャルオフィスが法的に認められている件については、下記記事で詳細にまとめています。ぜひ一読して、バーチャルオフィスのイメージを払拭してみてください。
顧客が住所を検索した際の混乱を防げる
バーチャルオフィスは、同一の住所を複数人がレンタルして利用する仕組みなので、一つの住所に複数の事業者が存在していることになります。
そのため、住所から会社の情報を検索しようとした場合、複数の会社や事業主の情報が表示されます。バーチャルオフィスを知らない取引先などの第三者が混乱する可能性はありますが、バーチャルオフィスのサービスは違法ではありません。念のため、事前にバーチャルオフィスを使っていることを取引先などに伝えておきましょう。
バーチャルオフィスの住所を画像処理するデメリットは?
バーチャルオフィスの住所を画像処理することにはメリットがある反面、デメリットもあります。ここでは、考えられるデメリットとして以下の3つについて解説します。
- 所在地を隠していると思われ信用問題に発展する
- AmazonやBASEなどのネットショップ開設時に使用できない
- SEOに悪影響が出る
所在地を隠していると思われ信用問題に発展する
住所を画像化する行為は、「会社の住所を知られたくない理由があるのかもしれない」と、かえって疑われる可能性が考えられます。
信用問題に発展すれば、顧客を失ったり、売上が低迷したりなど、事業運営に影響を及ぼすことがあるかもしれません。
現に、明らかに高価な価格で販売されている情報商材やグレーゾーンな手法で定期契約をさせるサイトを運用している会社などの住所表記は、画像処理されているケースが少なくありません。むしろ画像処理を行うことで、自身もそういった事業者と同様に扱われてしまうリスクもあります。
視覚障がいを持つ人が利用するサービスの場合は要注意
自社で提供している商品・サービスが視覚障がいを持つ人も多く利用するサービスで合った場合は、住所を画像処理するのは好ましくありません。
前提として、視覚障がいのある人がWebサイトを閲覧する際は、合成音声がWebページを読み上げる特殊なブラウザ(音声ブラウザ)を使います。しかし、音声ブラウザはWebページに組み込まれたテキストを読み上げる仕組みです。そのため、住所を単に画像処理していたのでは読み上げられることはなく、視覚障がいのある人が住所を知ることができません。
画像をアップロードする際には画像と同じ意味を伝えるために代替テキストを設定する必要があります。
また、代替テキストを設定すると結果的に不特定多数に住所を幅広く伝えられます。「住所を隠す」という意味では無意味になるので、最初から住所の画像処理を求めないバーチャルオフィスを契約しましょう。
AmazonやBASEなどのネットショップ開設時に使用できない
『Amazon』や『BASE』、『STORES』などネットショップを開設できるサービスを利用する際は、住所等の基本情報の掲載が求められます。しかし、これらの基本情報はあくまでテキスト表記、つまり文字情報として掲載することが前提となっており、画像を使うことはまずできません。
ネットショップを開設するつもりでバーチャルオフィスを契約する、もしくはその予定があるなら、事前に住所のテキスト表記ができるかを確認しましょう。
SEOに悪影響が出る
住所を画像処理することは、SEOの面から見ても悪影響が出かねません。Googleは、以下の「E-E-A-T」というサイトやコンテンツを評価するための基準を設けています。
- Experience(経験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
しかし、前述した通り画像処理した住所は正式な住所として認識されません。Trustworthiness(信頼性)が大きく損なわれることになるので、できる限りテキストとして住所を公開できる形にしておきましょう。
『バーチャルオフィス1』は画像処理せずに住所を利用可能!
バーチャルオフィス1では、住所を画像処理せずに、Webサイトやネットショップにて公開していただくことが可能です。
住所を画像処理して検索結果に表示させないようにする行為に関して、バーチャルオフィス1ではデメリットが大きいと考えています。また事業運営するにおいて、検索されないよう処理する意味はないとも考えています。
ぜひ、事業の成長のために、住所を積極的にご活用ください。
【注意:Googleビジネスプロフィールには利用できません】
2025年9月現在、Googleは「バーチャルオフィスを利用している方はGoogleビジネスプロフィール(およびGoogleマップ)に登録できない」と示しています。ただし、Googleの方針は頻繁に変わる可能性が高いので、都度最新情報をチェックしてください。
まとめ
検索結果に住所を表示させたくないからと、契約者に住所の画像処理を求めるバーチャルオフィスの運営会社は一定数存在します。しかし、取引先などの第三者からの不信感につながったり、ネットショップの開設が事実上不可能になったりするなど、デメリットがあります。
このようなデメリットを避けるためには、住所の画像処理を求めない方針を取る運営会社のバーチャルオフィスを選びましょう。バーチャルオフィス1では、住所の画像処理は求めておりません。テキスト表記にて住所をご利用いただけるので、事業用の住所が必要な方はぜひご活用ください。
この記事の投稿者
バーチャルオフィス1編集部
東京都渋谷区道玄坂、千代田区神田神保町、広島市中区大手町にあるバーチャルオフィス1です。
月額880円で法人登記・週1回の郵便転送・郵便物の来館引取ができる起業家やフリーランスのためのバーチャルオフィスを提供しています。
翌年以降の基本料金が最大無料になる割引制度もございます。
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相生橋ビル7階 A号室
この記事の監修者
株式会社バーチャルオフィス1代表取締役 牧野 傑
株式会社バーチャルオフィス1 代表取締役
2022年2月に株式会社バーチャルオフィス1の代表取締役に就任。東京(渋谷)、広島にて個人事業主(フリーランス)、法人向けにビジネス用の住所を提供するバーチャルオフィスを運営している。自ら起業した経験も踏まえ、「月額880円+郵送費用」といったわかりやすさを追求したワンプランで、利用者目線に立ったバーチャルオフィスを目指している。
東商 社長ネット 株式会社バーチャルオフィス1 牧野 傑
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