法人口座における定期預金の金利ランキング!預け入れ期間別で比較

[投稿日]2025年02月22日 / [最終更新日]2025年03月08日

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法人口座における定期預金の金利ランキング!預け入れ期間別で比較

法人の余剰資金の運用方法として、比較的安全度の高い定期預金が注目されています。定期預金を始める際には、「どの銀行の金利が高いのだろう」と疑問に思うのではないでしょうか。

本記事では、法人口座における定期預金の金利ランキングを紹介します。預け入れ期間ごとに比較表でまとめているので、ぜひご参考ください。

【期間別】法人口座における定期預金の金利の比較表

ここでは、主要な10の銀行が提供する、法人用定期預金の金利を比較します。各行が定めた、預け入れ期間別の金利を一覧表にまとめているので、ぜひご参考ください。

ネット銀行

主要なネット銀行における法人用定期預金の金利は、以下のとおりです。

商品名6ヶ月1年3年5年7年10年
イオン銀行スーパー定期0.25%0.30%0.30%0.55%
住信SBIネット銀行円定期預金0.125%0.125%0.20%0.40%
楽天銀行定期預金0.11%0.11%0.15%0.20%0.25%0.25%
GMOあおぞらネット銀行円定期預金0.13%0.11%0.12%0.12%0.12%0.12%
PayPay銀行円定期預金0.125%0.125%0.15%
※2025年1月23日時点

法人用定期口座の金利がもっとも高いのは、イオン銀行です。預け入れは最長5年とやや短めですが、より長期の期間を設定しているネット銀行よりも金利が高く設定されています。

また、6ヶ月・1年の預け入れでも0.25〜0.30%と高めの金利が設定されています。比較的短期の定期預金運用をお考えの方におすすめです。

店舗型銀行

以下では、店舗型銀行の法人用定期預金の金利を比較しています。

商品名6ヶ月1年3年5年7年10年
三菱UFJ銀行スーパー定期0.125%0.125%0.20%0.25%0.30%0.40%
みずほ銀行みずほスーパー定期0.125%0.125%0.15%0.20%0.275%0.35%
三井住友銀行スーパー定期0.125%0.125%0.15%0.20%0.275%0.30%
ゆうちょ銀行定期預金0.125%0.125%0.15%0.20%
りそな銀行スーパー定期0.125%0.125%0.15%0.20%
※2025年1月23日時点

もっとも法人用定期口座の金利が高いのは、三菱UFJ銀行です。預け入れ期間が3年以上の場合に他行よりも金利が高く、10年の場合は0.40%が適用されます。

ただし、預け入れ期間が3年未満の場合は、みずほ銀行三井住友銀行などと同金利です。よって、三菱UFJ銀行は、長期の預け入れ期間で法人用定期口座を利用する方におすすめです。

法人が定期預金を選ぶポイント

法人が定期預金を選ぶポイント

ここでは、法人が定期預金を選ぶ際のポイントを紹介します。具体的には、以下の2点を押さえることが大切です。

  • 商品の種類
  • 預け入れ期間

商品の種類

法人が定期預金を選ぶ際には、金融商品の種類を確認しましょう。金融機関によって違いはありますが、ひとえに定期預金と言っても、主に以下の商品に分類されます。

  • 定期預金(スーパー定期):最低預金金額が低く設定された定期預金
  • 大口定期預金:最低預金金額が高く設定された定期預金
  • 期日指定定期預金:一定の据置期間が設けられ、その後自由に満期日を決定できる定期預金
  • 外貨定期預金:米ドルやユーロなどの外貨で運用する定期預金

もっとも一般的なのが、1つ目の定期預金(スーパー定期)です。一般的に、定期預金(スーパー定期)の最低預金金額は低く設定されているため、少額の余剰資金を運用したい場合に適しています。

大口定期預金は、最低預金金額が1,000万円以上など高額に設定された商品です。定期預金(スーパー定期)よりも金利が高い傾向にあるため、まとまった余剰資金を運用する場合におすすめです。

期日指定定期預金では、1年・3年などの据置期間が設定され、その後は自由に定期預金の満了日を指定できます。定期預金(スーパー定期)よりも預け入れ期間を自由に選択できるため、資金を柔軟に使いたい法人に適しています。

外貨定期預金は、文字通り預金を外貨に立て替えて運用する商品です。為替変動や金利差の影響を受けるため、定期預金(スーパー定期)よりも大きな利益が期待できます。しかし、為替変動が悪い方向へ推移した場合に元本割れを引き起こす可能性があるため、投資的な視点で利用することが重要です。

預け入れ期間

法人向けの定期預金を選ぶ際には、預け入れ期間も重要なポイントです。金融機関ごとに預け入れ期間の設定が異なり、それに応じて適用される金利も異なります。

一般的に、1ヶ月〜6ヶ月などの短期間の定期預金は金利が低く、1年〜10年などの長期間の定期預金は金利が高く設定される傾向にあります。しかし、預け入れ期間中は預金を自由に動かせないため、自社の資金繰りにあった期間を選択することが重要です。

また、市場の動向によっては、短期間の定期預金のほうが高金利になるケースもあります。定期預金を利用する際は、必ず金融機関のホームページで最新の金利情報を確認しましょう。

法人口座における定期預金の金利ランキング(1月23日時点)

ここでは、法人口座における定期預金の金利ランキングを紹介します。ランキングの対象となる銀行は、当メディアがピックアップした10行です。

また、2025年1月23日時点の金利を元にランキングを作成したため、現在は更新されている可能性があります。実際に定期預金を利用する場合は、金融機関のホームページで最新の金利情報を確認しましょう。

【6ヶ月・1位】イオン銀行:0.25%

順位銀行名商品名6ヶ月
1位イオン銀行スーパー定期0.25%
2位GMOあおぞらネット銀行円定期預金0.13%
3位住信SBIネット銀行円定期預金0.125%
3位PayPay銀行円定期預金0.125%
3位三菱UFJ銀行スーパー定期0.125%
3位みずほ銀行みずほスーパー定期0.125%
3位三井住友銀行スーパー定期0.125%
3位ゆうちょ銀行定期預金0.125%
3位りそな銀行スーパー定期0.125%
10位楽天銀行定期預金0.11%
※2025年1月23日時点

【1年・1位】イオン銀行:0.30%

順位銀行名商品名1年
1位イオン銀行スーパー定期0.30%
2位住信SBIネット銀行円定期預金0.125%
2位PayPay銀行円定期預金0.125%
2位三菱UFJ銀行スーパー定期0.125%
2位みずほ銀行みずほスーパー定期0.125%
2位三井住友銀行スーパー定期0.125%
2位ゆうちょ銀行定期預金0.125%
2位りそな銀行スーパー定期0.125%
9位GMOあおぞらネット銀行円定期預金0.11%
9位楽天銀行定期預金0.11%
※2025年1月23日時点

【3年・1位】イオン銀行:0.30%

順位銀行名商品名3年
1位イオン銀行スーパー定期0.30%
2位住信SBIネット銀行円定期預金0.20%
2位三菱UFJ銀行スーパー定期0.20%
4位楽天銀行定期預金0.15%
4位PayPay銀行円定期預金0.15%
4位みずほ銀行みずほスーパー定期0.15%
4位三井住友銀行スーパー定期0.15%
4位ゆうちょ銀行定期預金0.15%
4位りそな銀行スーパー定期0.15%
10位GMOあおぞらネット銀行円定期預金0.12%
※2025年1月23日時点

【5年・1位】イオン銀行:0.55%

順位銀行名商品名5年
1位イオン銀行スーパー定期0.55%
2位住信SBIネット銀行円定期預金0.40%
3位三菱UFJ銀行スーパー定期0.25%
4位楽天銀行定期預金0.20%
4位みずほ銀行みずほスーパー定期0.20%
4位三井住友銀行スーパー定期0.20%
4位ゆうちょ銀行定期預金0.20%
4位りそな銀行スーパー定期0.20%
10位GMOあおぞらネット銀行円定期預金0.12%
※2025年1月23日時点

【7年・1位】三菱UFJ銀行銀行:0.30%

順位銀行名商品名7年
1位三菱UFJ銀行スーパー定期0.30%
2位みずほ銀行みずほスーパー定期0.275%
2位三井住友銀行スーパー定期0.275%
4位楽天銀行定期預金0.25%
5位GMOあおぞらネット銀行円定期預金0.12%
※2025年1月23日時点

【10年・1位】三菱UFJ銀行:0.40%

順位銀行名商品名10年
1位三菱UFJ銀行スーパー定期0.40%
2位みずほ銀行みずほスーパー定期0.350%
3位三井住友銀行スーパー定期0.30%
4位楽天銀行定期預金0.25%
5位GMOあおぞらネット銀行円定期預金0.12%
※2025年1月23日時点

定期預金におすすめの銀行3選!

金利の高さを考慮すると、法人用定期預金におすすめの銀行は以下の3行です。ここでは、厳選した3行のサービス内容や特徴を紹介します。

  • イオン銀行
  • 住信SBIネット銀行
  • 三菱UFJ銀行

イオン銀行

イオン銀行

【定期預金の商品情報】

商品名金利預け入れ期間預け入れ金額
スーパー定期0.150〜0.550%1ヶ月〜5年1万円以上 300万円未満
スーパー定期3000.150〜0.550%1ヶ月〜5年300万円以上
大口定期0.150〜0.560%1ヶ月〜5年1,000万円以上

【基本情報】

振込手数料同行同一支店宛無料海外送金契約金無料
同行本支店宛無料
他行宛5万円未満:220円
5万円以上:440円
初期費用・維持費初期契約料無料月額料金無料
口座維持手数料2,200円送金手数料送金金額に応じて変動
総合振込初期契約料無料当日振込・リアルタイム振込当日振込対応時間当行:24時間
他行:24時間
※書面での届出が必要
月額料金無料リアルタイム振込
上限処理件数50,000件その他機能・サービスインターネットバンキングのアカウント上限数記載なし
口座振替・定額自動振込口座振替手数料無料複数口座の開設上限数マスター口座のみ
定額自動振込手数料同行:無料
他行宛:110円
融資商品の有無×
Pay-easyの対応×
日本政策金融公庫の対応

イオン銀行は、イオングループのイオンフィナンシャルサービス株式会社が運営する銀行です。今回調査した銀行では、もっとも法人用定期預金の金利が高く設定されていました。

最長5年間の定期預金が利用でき、2024年1月23日現在のスーパー定期の金利は0.55%です。他行の約2倍もの金利が設定されているため、長期の預け入れ期間で余剰資金を運用したい方におすすめです。

また、振込手数料や法人口座の初期契約料も比較的安価に設定されています。そのため、イオン銀行の法人口座を利用することで、手数料を削減できる可能性があります。

住信SBIネット銀行

住信SBIネット銀行

【定期預金の商品情報】

商品名金利預け入れ期間預け入れ金額
円定期預金0.125〜0.400%1ヶ月〜5年1,000円以上

【基本情報】

振込手数料同行同一支店宛無料海外送金契約金通常:50,000円
SDGs事業者プログラム対象者:25,000円
同行本支店宛無料
他行宛145円
※130〜145円
※振込優遇プログラム
初期費用・維持費初期契約料無料月額料金無料
口座維持手数料無料送金手数料2,500円
総合振込初期契約料無料当日振込・リアルタイム振込当日振込対応時間当行:24時間
他行:24時間or平日15時まで
月額料金無料リアルタイム振込
上限処理件数9,999件その他機能・サービスインターネットバンキングのアカウント上限数20アカウント
口座振替・定額自動振込口座振替手数料無料複数口座の開設上限数マスター口座のみ
定額自動振込手数料同行宛:無料
他行宛:145円
※130〜145円
※振込優遇プログラム
融資商品の有無
Pay-easyの対応
日本政策金融公庫の対応

住信SBIネット銀行は、SBIホールディングスと三井住友信託銀行が共同で設立した銀行です。預け入れ期間6ヶ月〜3年の金利は三菱UFJ銀行と同じですが、5年では0.40%と高い金利が設定されています。

なお、法人口座のコストの安さも魅力です。口座維持手数料や同行宛振込手数料が無料に設定されています。低コストでの資金移動が可能なため、振込用口座としての利用もおすすめです。

三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行

【定期預金の商品情報】

商品名金利預け入れ期間預け入れ金額
スーパー定期0.125〜0.400%1ヶ月〜10年1円以上300万円未満
スーパー定期3000.125〜0.400%1ヶ月〜10年300万円以上10億円未満
大口定期0.125〜0.400%1ヶ月〜10年1,000万円以上

【基本情報】

振込手数料同行同一支店宛3万円未満:110円
3万円以上:330円
海外送金契約金無料
同行本支店宛3万円未満:110円
3万円以上:330円
他行宛3万円未満:484円
3万円以上:660円
初期費用・維持費初期契約料無料月額料金無料
口座維持手数料1,760円送金手数料当行在外支店:2,500〜7,500円
他行:3,500〜7,500円
※申請窓口に応じて変動
総合振込初期契約料無料当日振込・リアルタイム振込当日振込対応時間当行:24時間
他行:24時間(祝日・メンテナンス時間を除く)
月額料金27,500円リアルタイム振込
上限処理件数10,000件その他機能・サービスネットバンキングのアカウント上限数1,000アカウント
口座振替・定額自動振口座振替手数料無料複数口座の開設上限数複数開設可能
上限数は記載なし
定額自動振込手数料同行同一支店宛:
・3万円未満:110円
・3万円以上:330円
同行本支店宛:
・3万円未満:165円
・3万円以上:385円
他行宛:
・3万円未満:319円
・3万円以上:605円
融資商品の有無
Pay-easyの対応
日本政策金融公庫の対応

三菱UFJ銀行は、全国に多くの店舗・ATMを持つメガバンクです。預け入れ期間が1ヵ月から10年と幅広く、3年以上の場合に他行よりも高い金利が設定されています。

また、一般的な定期預金のほかに、大口定期預金や期日指定定期預金なども提供しています。余剰資金の運用計画にあった商品を選べるのは、三菱UFJ銀行ならではの魅力です。

なお、三菱UFJ銀行は非常に知名度が高いメガバンクです。こうした銀行で法人口座を開設することで、事業の社会的信用が高まるでしょう。

法人における定期預金の活用でよくある疑問

法人の定期預金活用でよくある疑問

ここでは、法人用定期預金の活用でよくある以下の質問と、その回答を紹介します。

  • 預金保険制度の対象になる?
  • 途中解約はできる?
  • 満期後も継続することはできる?

預金保険制度の対象になる?

法人用の定期預金は、預金保険制度の対象です。万が一金融機関が破綻した場合、1金融機関ごとに元本と利息を合計1,000万円まで保護してもらえます。

1,000万円を超える部分は、破綻した金融機関の財産状況に応じて支払われる仕組みです。

途中解約はできる?

基本的に、期間満了前でも定期預金の解約は可能です。契約した金融機関で解約手続きをすれば、元金と利息を受け取れます。

ただし、期間満了前の解約では、当初の金利よりも低い利率が適用されるケースが多い点に注意が必要です。

満期後も継続することはできる?

定期預金の満期後も継続することが可能です。定期預金の預金時に、あらかじめ以下の3つから選択できます。

  • 元利自動継続:元金と利息を合算して同期間の定期預金を継続
  • 元金自動継続:利息は普通預金へ入金され、元金のみで同期間の定期預金を継続
  • 自動解約:元金と利息を普通預金へ入金

定期預金を継続する場合は、満期時に利息を受け取るか否かで対応が異なります。なお、継続後に適用される金利は、継続時点の店頭表示金利です。初回契約時の店頭表示金利がそのまま継続されない点に注意が必要です。

法人の定期預金活用で失敗しないためのポイント

法人の定期預金活用で失敗しないためのポイント

法人が定期預金を活用する際に失敗しないためには、資金計画を明確にし、適切な運用方法を選択することが重要です。具体的には、以下のポイントを押さえることが大切です。

  • 使う予定のない余剰資金を預け入れる
  • 解約時期を逃さない

定期預金は途中解約が可能ですが、解約後元金が入金されるまでにタイムラグが生じる可能性があります。すぐに使う可能性がある資金を預けると、事業の資金繰りが悪化する恐れがあるため注意が必要です。

目安として、向こう数年間で使う予定のない余剰資金を、定期預金で運用するのがおすすめです。また、運転資金や突発的な支出が発生する可能性がある場合は、無理に長期で預け入れず、短期間の定期預金を選ぶと良いでしょう。

なお、定期預金は満期を迎えると、自動継続されるケースが一般的です。仮に解約のタイミングを逃すと、途中解約をしなければ引き出せなくなります。資金を動かしやすくするためにも、満期のタイミングを把握しておくのがおすすめです。

まとめ

本記事では、法人口座における定期預金の金利ランキングを紹介しました。2025年1月23日時点で、もっとも金利が高いのは、イオン銀行です。

ただし、定期預金の金利は更新される可能性があります。利用する際は、金融機関のホームページで、最新の金利情報を必ず確認してください。

なお、以下の記事では法人口座を開設できる11の銀行を徹底比較します。各種手数料やサービス内容の違いをまとめているので、自社の目的にあった法人口座をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の投稿者

バーチャルオフィス1編集部

東京都渋谷区道玄坂、広島市中区大手町にあるバーチャルオフィス1

月額880円で法人登記・週1回の郵便転送・郵便物の来館受取ができる起業家やフリーランスのためのバーチャルオフィスを提供しています。

https://virtualoffice1.jp/

この記事の監修者

株式会社バーチャルオフィス1代表取締役 牧野 傑

株式会社バーチャルオフィス1 代表取締役

2022年2月に株式会社バーチャルオフィス1の代表取締役に就任。東京(渋谷)、広島にて個人事業主(フリーランス)、法人向けにビジネス用の住所を提供するバーチャルオフィスを運営している。自ら起業した経験も踏まえ、「月額880円+郵送費用」といったわかりやすさを追求したワンプランで、利用者目線に立ったバーチャルオフィスを目指している。

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