バーチャルオフィスで東京03番号は使える?固定電話のメリット・デメリットを解説

[投稿日]2024年05月13日 / [最終更新日]2024年05月24日

バーチャルオフィスで東京03番号は使える?固定電話のメリット・デメリットを解説

事業を営むなかで、銀行から融資を受ける際や、顧客からの対外的な信頼を勝ち取るためには、固定電話の番号があったほうが有利なのも事実です。なかでも、番号の先頭が03で始まるいわゆる東京03番号を使いたいと考えている人もいるでしょう。

東京に物理的なオフィスを借りていて、そこで仕事をしているなら特段問題なく東京03番号が付された固定電話番号が使えます。しかし、バーチャルオフィスの場合はそうとは限らないのが実情です。なぜ、このようなことが起きるのかを、固定電話を持つメリット・デメリットも絡めつつ、解説します。

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バーチャルオフィスで東京03番号を取得するには条件がある

最初に、バーチャルオフィスで東京03番号を取得するための条件について、詳しく解説します。

市外局番の区画内に活動拠点がないと取得できない

バーチャルオフィスの利用者が、事業用の固定電話番号として東京03番号を取得するためには、「市外局番の区画内に活動拠点があること」という条件を満たさなくてはいけません。これは、実際は携帯電話(090)やIP電話(050)の電話を、転送電話機能を悪用して03(東京)や06(大阪)から始まる固定電話番号を表示してかけることで犯罪に悪用されるのを防ぐためです。

つまり、バーチャルオフィスと自宅兼仕事場の住所における固定電話番号の市外局番が、03で一致していれば特段問題ありません。たとえば、契約しているバーチャルオフィスが東京都渋谷区、自宅兼仕事場が東京都世田谷区の場合、特段問題なく東京03番号が取得できます。

しかし、自宅が東京都にあるものの、町田市(042)など03ではない市外局番が割り振られているエリアだったり、埼玉県などそもそも東京都ではない場所にあったりする場合は、たとえ東京23区内にバーチャルオフィスを借りていたとしても、東京03番号は使えません。

参考までに、市外局番として03が割り振られている自治体は以下の通りです。

  • 東京都23区
  • 東京都狛江市(西和泉を除く)
  • 東京都調布市(入間町、国領町八丁目、仙川町、西つつじヶ丘二丁目、東つつじヶ丘、緑ヶ丘及び若葉町に限る。)
  • 東京都三鷹市中原一丁目

参考:市外局番の一覧

バーチャルオフィスで固定電話を持つメリット

バーチャルオフィスで固定電話を持つことのメリットとして、以下の点が挙げられます。

  • 口座開設や法人登記に利用できる
  • プライバシーを保護できる
  • 顧客からの信用度アップが期待できる

口座開設や法人登記に利用できる

バーチャルオフィスで固定電話を持つメリットとして、口座開設や法人登記に利用できることが挙げられます。昨今は固定電話がなくても法人口座が開設できる金融機関も増えているので、必ずしも必須ではありません。しかし、金融機関によっては固定電話の有無を審査基準に含めていることがあり、可能であれば用意したほうが審査において有利に働くことは考えられます。

また、法人登記においても、電話番号が登記事項に含まれるわけではなく、固定電話の番号は必須ではありません。とはいえ、連絡先として固定電話、もしくは代表者の携帯電話の番号を法務局に伝えておくのが一般的です。携帯電話番号を伝えるのに抵抗があるようなら、固定電話番号を伝えておきましょう。

プライバシーを保護できる

固定電話を取得することでプライバシーを保護できます。プライベート用の携帯電話を事業でもそのまま使うのは、本来は好ましくありません。不特定多数に教えることになる以上、携帯電話番号が事業とは何ら関係ないことに悪用される恐れがあるためです。

バーチャルオフィスで03番号を取得すれば、取引先など事業で接点がある相手に対しては固定電話の番号を教えておくことでやり取りができます。プライバシー面で不安を感じるなら前向きに検討しましょう。

顧客からの信用度アップが期待できる

固定電話の番号を取得することで、顧客からの信用度アップも見込めます。大企業や役所、海外企業では、取引先の信用度を測る尺度として固定電話の有無を加味していることが往々にしてあるためです。

バーチャルオフィスで固定電話を持つデメリット

バーチャルオフィスで固定電話を持つことにはさまざまなメリットがある一方で、デメリットもあるのが事実です。具体的なデメリットとして以下の点について解説します。

  • 転送通話料で通話料が高くなる傾向がある
  • バーチャルオフィスを解約すると固定電話番号が使えない
  • FAXは対応不可か受信のみという場合がある

転送通話料で通話料が高くなる傾向がある

バーチャルオフィスの固定電話番号にかかってきた電話を、自分の携帯電話などに任意の番号に転送してもらうと、転送通話料がかかります。転送通話量は、直接自分の携帯電話など任意の番号にかけてもらう場合と比べ、通話料が高くなる傾向にあるので注意しましょう。

「話が長くなりそうな場合は自分から折り返す」「込み入った話をしたい場合はオンライン会議を別途行う」など、通話料を減らす工夫が必要です。

バーチャルオフィスを解約すると固定電話番号が使えない

バーチャルオフィスで取得した固定電話番号は、解約してしまうと利用停止になります。利用停止になった場合、取引先や顧客に新しい番号を教えたり、Webサイトやチラシ、名刺に使っている番号もすべて変更したりなどの作業をしなくてはいけません。

ただし、バーチャルオフィスによっては独自に固定番号を付与するのではなく、外部の連携業者のサービスを利用する形で固定電話番号サービスを提供しているケースがあります。このような場合は、バーチャルオフィス自体を解約したとしても、連携サービスを解約しない限りはそのまま固定電話番号を使えます。なお、当社バーチャルオフィス1ではこの方式を採用しているので、解約後も同じ固定電話番号をお使いいただくことが可能です。

FAXは対応不可か受信のみという場合がある

バーチャルオフィスで取得した固定電話番号でFAXが使えるかどうかは、ケースバイケースです。対応不可、もしくは受信のみとなっていることも往々にしてあり得ます。FAXを使いたい場合は、その点にも注意してバーチャルオフィスを選びましょう。

バーチャルオフィスで固定電話を持つなら「クラウドPBX」

クラウドPBXとは、インターネット回線を経由して「内線」「外線」「転送」などビジネスフォンの機能が利用できるサービスのことです。ここでいう「PBX」とは「Private Branch eXchange」の略で、日本語では構内交換機といいます。PBXに離れた場所の複数の電話機を接続することで、外線・内線を接続したり、内線同士の通話をしたりできる仕組みです。

従来、PBXは物理的な装置としてオフィス内に設置され、各電話機は電話回線で物理的につながれていましたが、昨今はクラウドPBXといってインターネット上にPBXを設置する形が主流になりつつあります。

なお、混同されがちなものにIP電話がありますが、これはインターネットプロトコル(IP)を使って音声通信を行う通話サービスのことで、あくまで電話回線の一種です。システムを表す「クラウドPBX」とはまったくの別ものであり、役割も異なるので混同しないように注意しましょう。

クラウドPBXのメリット

クラウドPBXには、さまざまなメリットがあります。ここでは具体的なメリットとして、以下の点について解説します。

  • コスト削減になる
  • 外出先でも固定電話番号の発着信ができる
  • スマホ同士で内線通話ができる
  • 個人の固定電話やスマホで会社の電話番号を利用できる
  • バーチャルオフィスを解約しても継続利用可能

コスト削減になる

クラウドPBXを使うと、コスト削減につながります。クラウドPBXでは拠点ごとに物理的なPBXを設置する必要がないうえに、固定電話の代わりにスマートフォンやパソコンを使うことができます。

危機の購入や設置に伴う工事、レイアウト工事や配線工事も不要になることから、その分の費用がかかりません。

外出先でも固定電話番号の発着信ができる

クラウドPBXを使うことで、外出先でも固定電話番号による発着信が可能になります。クラウドPBXでは、FMC(FMC:Fixed Mobile Convergence 固定電話と携帯電話の融合)というサービスが利用できるためです。

これにより、自宅や取引先のオフィスなどの外出先にいても、携帯電話をオフィスの内線電話のように利用できます。

スマホ同士で内線通話ができる

クラウドPBXを利用する場合、専用のアプリをインストールするなど所定の操作を済ませれば、スマホ同士で内線通話ができるようになります。

社員個人のスマホに設定を済ませてもらえば、社用携帯を用意することなく、業務に活用することが可能です。業務提携上のパートナーなど、業務上、緊密に電話連絡をする相手がいる場合は、相手にも設定を済ませてもらい、内線通話扱いで通話料を削減できます。

個人の固定電話やスマホで会社の電話番号を利用できる

クラウドPBXでは、個人の固定電話やスマホで会社の電話番号を利用できます。そのため、自宅の固定電話やプライベート用のスマホから業務用の電話を掛けることも、受けることも可能です。特に何か特殊な機械を購入・設置する必要はありません。

バーチャルオフィスを解約しても継続利用可能

クラウドPBXはあくまでバーチャルオフィスの契約とは別々のサービスである以上、バーチャルオフィスを解約しても継続して利用可能です。ただし、前述したとおり、東京03番号が割り振られていた場合は、引き続き同じ区画に作業スペースを確保する必要があります。

自宅兼作業場が東京03番号の地域内のままなら特に問題ありませんが、それ以外の地域に引っ越す場合、同じ番号は使い続けられない点に注意してください。

クラウドPBXのデメリット

何かと便利なクラウドPBXですが、以下のデメリットもある点に注意が必要です。

  • 環境によって通信が安定しない
  • 特定の電話番号につながらない
  • プライベートとの切り分けがしづらい
  • 市外局番が使えないクラウドPBXがある

環境によって通信が安定しない

クラウドPBXは、インターネットを通じて電話を使うシステムなので、環境によっては通信が安定しないことがあります。音声が聞こえづらい、雑音が入る、通話中に切れるなどのトラブルが起きるため、安定したインターネット環境を確保するのが不可欠です。

特定の電話番号につながらない

クラウドPBXの弱点として、110番や119番などの特定の電話番号につながらないことが挙げられます。位置情報が取得できないと緊急通報は利用できないので、携帯電話回線などから発信しましょう。

また、念のため最寄りの交番や消防署などの電話番号を登録しておくことをおすすめします。

プライベートとの切り分けがしづらい

仕事とプライベートをきっちり分けたいという人にも、クラウドPBXはあまり向いていません。

前述したように、クラウドPBXを使うと、業務上のやり取りに使っている固定電話番号にかかってきた電話を携帯電話で受けることができます。裏を返すと、いつ仕事の電話がかかってくるかわかりづらい状況です。プライベートとの切り分けを重視するなら、業務用の携帯電話を別に持つなど、他の方法も検討しましょう。

市外局番が使えないクラウドPBXがある

東京03番号など市外局番が使えず、050番号のみが割り振られるクラウドPBXもあるのが実情です。どうしても東京03番号を使いたい場合は、割り振られる電話番号が東京03番号かを基準に、クラウドPBXを選びましょう。

クラウドPBXの選び方

ここまで説明してきたこと以外にも、クラウドPBXを選ぶ際に意識したいポイントとして、以下の3つを紹介します。

  • どのような機能があるか
  • コストはどのくらいかかるか
  • 通話品質はどうか

どのような機能があるか

クラウドPBXを選ぶ際は、どのような機能があるかを確認しましょう。まず、クラウドPBXの基本機能として以下のものが挙げられます。

内線化専用アプリのインストールなど所定の手続きを済ませれば、スマホやタブレット、パソコンなどでも固定電話番号で発着信ができる
オフィス以外での内線通話登録端末間であれば、インターネット回線を利用してオフィス以外の場所から内線通話ができる
保留・転送登録端末間であれば、外線電話の保留・転送が可能となる

上記の機能以外にも、それぞれのクラウドPBXがさまざまな機能を実装しています。いくつか具体例を挙げてみました。

  • 録音機能
  • 通話分析機能
  • 着信拒否・着信設定
  • 音声ガイダンス機能
  • IVR(自動音声応答)機能
  • CTI機能
  • チャット・電話会議機能
  • 共通電話帳
  • ページング機能
  • Web管理画面

コストはどのくらいかかるか

コストはどのぐらいかかるかも重要なポイントになります。比較的大きい会社を想定している業者が多いことから、月額基本料金がネックになるケースがあるので、複数の業者から見積もりを取りましょう。

その際には、以下の2点を考慮しておくことをおすすめします。

  • どのような機能が必要か
  • 同業種・同規模の企業への導入実績があるか

通話品質はどうか

クラウドPBXを選ぶ際は、通話品質にも目を向けましょう。

クラウドPBXは、いわば「インターネットを使って電話の受発信ができるサービス」です。通話品質はインターネット環境に大きく左右されます。その場所のインターネット回線が不安定な場合、電話自体が掛けられない、雑音ばかりで聴きづらいなど問題が生じる恐れがあります。

できれば無料トライアルなどを利用して、事前に通話品質に問題がないか確かめましょう。

バーチャルオフィス1の電話転送サービス

バーチャルオフィス1

バーチャルオフィス1でも、クラウドPBX「クラコールPBX」を連携サービスとしてお使いいただけます。03番号または050番号の取得が可能で、取得した番号はバーチャルオフィス1を解約後も引き続きお使いいただくことが可能です。利用料は月額980円からと、比較的リーズナブルな金額でお使いいただけます。

ただし、03番号の取得は東京03番号の区域内に自宅兼作業場があるなど、「実際に作業するスペースが03番号のエリアに存在する」ことが条件となるので、ご注意ください。

まとめ

バーチャルオフィスで固定電話を東京03番号で使うということは、理論上は可能です。ただし、自宅兼作業場がある場所の市外局番も03であるなど、一定の条件を満たさなくてはいけないことに注意しましょう。

また、バーチャルオフィスによってはクラウドPBXを連携サービスとする形で、固定電話番号サービスを提供していることがあります。このようなパターンの場合、そのバーチャルオフィスを解約しても同じ番号が使い続けられるので、取引先への連絡や印刷物などの変更も必要ありません。クラウドPBXはさまざまな企業が扱っており、サービスもさまざまです。自分に合ったクラウドPBXを選ぶことをおすすめします。

この記事の投稿者

バーチャルオフィス1編集部

東京都渋谷区道玄坂、広島市中区大手町にあるバーチャルオフィス1

月額880円で法人登記・週1回の郵便転送・郵便物の来館受取ができる起業家やフリーランスのためのバーチャルオフィスを提供しています。

https://virtualoffice1.jp/

この記事の監修者

株式会社バーチャルオフィス1代表取締役 牧野傑

株式会社バーチャルオフィス1 代表取締役

2022年2月に株式会社バーチャルオフィス1の代表取締役に就任。東京(渋谷)、広島にて個人事業主(フリーランス)、法人向けにビジネス用の住所を提供するバーチャルオフィスを運営している。自ら起業した経験も踏まえ、「月額880円+郵送費用」といったわかりやすさを追求したワンプランで、利用者目線に立ったバーチャルオフィスを目指している。

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