バーチャルオフィスで電話番号が使える!電話転送サービスの選び方と比較ポイント

[投稿日]2024年05月13日 / [最終更新日]2024年07月23日

バーチャルオフィスで電話番号が使える!電話転送サービスの選び方と比較ポイント

事業用の固定電話番号はビジネスに必須というわけではありませんが、あると社会的信用性が高まるものです。しかし、バーチャルオフィスで電話番号を取得できるのかと悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

結論として、バーチャルオフィスで電話番号の取得は可能です。バーチャルオフィスが独自で提供しているものや、提携している外部の電話番号サービスなど、いくつか種類が存在します。

本記事では、電話番号を取得する方法や、便利な電話転送サービスの比較ポイントについて紹介します。

バーチャルオフィスの選び方・注意点はこちら

電話サービス全体の選び方・比較ポイントについてはこちら▼

バーチャルオフィスで電話番号を取得する方法

バーチャルオフィスで電話番号を取得する方法

バーチャルオフィスで電話番号を取得する方法は以下の2つです。

  • バーチャルオフィスが提供している電話転送(電話代行)サービスを利用する
  • 電話転送サービス(クラウドPBX)を利用する

とはいえ、法改正により現在は「東京03番号」の取得のハードルが高くなっています。以下では、東京03番号取得のハードルが高くなっている理由と、バーチャルオフィスで電話番号を取得する2つの方法について解説します。

03番号の取得はハードルが高くなっている

03番号の取得はハードルが高くなっている

2019年5月22日に改正された電気通信事業法により、電気通信番号制度が変更されました。この改正により、固定電話番号を取得するには以下の条件が追加されました。

  • 利用者の本人特定事項(氏名・住所等)が確認できること
  • 利用者の活動の拠点が、番号区画の区域内にあること
  • 固定端末系伝送路設備の一端が、利用者の活動の拠点に設置されていること

参考:電気通信番号関係の制度改正について

制度改正により、これから「03」の番号を取得するには、03番号の区画内(東京23区など)に活動拠点を持つことが必須です。しかし、バーチャルオフィスは住所を借りるだけなので、活動拠点としての作業スペースはありません。

たとえば、「03」番号の区画内のバーチャルオフィスを利用し、活動拠点が神奈川県横浜市(番号は045)の場合、「03」番号を取得できません。

バーチャルオフィスの電話転送(電話代行)サービスを利用する

バーチャルオフィスで電話番号を取得する方法のひとつに、バーチャルオフィスが提供している電話転送(電話代行)サービスを利用する方法があります。電話転送サービスのみ利用できるプランや、オプションとして追加できるプランなど、形態は業者によってさまざまです。基本的には自社で提供せず、外注業者に依頼していることが多くなっています。

バーチャルオフィスの電話転送(電話代行)サービスのメリット・デメリットを紹介します。

メリット

メリットとしては、煩雑な手続きが不要なことです。外部業者で電話回線の契約をする場合、ヒアリング・回線工事などで通常1週間から1ヶ月程度かかります。

一方、バーチャルオフィスの電話サービスは、住所利用や郵便物転送とセットプランとして提供されていることが多いので、サービス申込時から時間を空けずに利用開始できます。すぐにホームページ・名刺などに電話番号の記載が可能です。

デメリット

デメリットとしては、バーチャルオフィスを退会したときに番号が使えなくなることが挙げられます。ホームページや名刺、公的書類に記載している場合はすべて削除・変更しなければなりません。

また、提供される電話転送(電話代行)サービスが、自分の希望する機能がない可能性もあります。たとえば、IVR(自動音声応答システム)や通話録音などの機能がないバーチャルオフィスの場合、別途自分で電話転送サービスを契約する必要があります。

電話転送サービス業者(クラウドPBX)を利用する

バーチャルオフィスで電話番号を取得するもうひとつの方法として、電話転送サービス業者(クラウドPBX)を利用する方法があります。クラウドPBXとは、インターネットに接続することで利用できる電話サービスのことです。バーチャルオフィスによっては、クラウドPBXとサービス提携しています。

電話転送サービス業者(クラウドPBX)のメリット・デメリットを紹介します。

メリット

メリットとしては、自社の利用形態に応じて業者を選択できることが挙げられます。企業によって、「複数で利用したい」「IVRを利用したい」「通話録音したい」など、さまざまな要望があるでしょう。

クラウドPBXのプランによって機能は異なり、着信のみを扱うプランや時間外の音声対応・留守録機能など、個人の携帯電話以上の機能が備わっているプランがあります。必要な機能のみを選べるため、必要最低限のコストで運用することが可能です。

また、バーチャルオフィスの契約を解除しても、サービスを利用している限りはそのまま電話番号が使用できます。電話番号を変更する手間や、クライアントと音信不通になってしまう心配がありません。ただし、03番号を使用している場合、活動拠点が03番号の区画内にないとサービスが使えなくなるので注意しましょう。

デメリット

デメリットとしては、申込手続きをゼロベースで行わないといけないことが挙げられます。

クラウドPBXを一から調べて、サービスの比較検討をし、申し込みまで済ませるのはなかなか骨が折れる作業です。利用開始までに時間がかかる点はデメリットといえるでしょう。

電話転送サービスの選び方・比較ポイント

電話転送サービスの選び方・比較ポイント
「料金制度はどうなっているか」「機能はどうなっているか」「設定や変更は簡単か」「すぐに使い始められるか」

以下では、電話転送サービスを選ぶ際の比較ポイントを4つ紹介します。

  • 料金制度はどうなっているか
  • 機能はどうなっているか
  • 設定や変更は簡単か
  • すぐに使い始められるか

料金制度はどうなっているか

検討している電話転送サービスの料金制度はどうなっているかを確認しましょう。

電話転送サービスの料金制度は、従量制と定額制の2つです。電話をあまり使わない人は従量制を、頻繁に使用する人は定額制を選択すると、必要最低限のコストで運営できます。

機能はどうなっているか

電話転送サービスには、電話転送のみのプランから、電話帳機能や留守録機能、着信拒否ができるプランまで、契約するプランによって機能がそれぞれ異なります。

各プランで使用できる機能を確認し、自社が必要としている機能がすべて備わっているプランを選択しましょう。

設定や変更は簡単か

設定や変更が簡単かという点も比較ポイントのひとつです。設定や変更が簡単明瞭であると、社員の誰もが簡単に使え、受け入れられやすいでしょう。

料金や機能が納得できるものでも、設定や変更が複雑であれば、使い勝手が良いものとはいえません。設定や変更が簡単かどうかを確認するためには、お試し期間で実際に操作するか、デモ画像で確認しましょう。

すぐに使い始められるか

電話の有無は仕事の機会増加に直結するため、なるべく早く使用できる電話転送サービスを選ぶことをおすすめします。

業者によって利用開始までの期間が異なりますが、数時間から5営業日以内に利用できることがほとんどです。利用開始までの期間は、各サービスのWebサイトに記載されています。

電話転送サービスがおすすめの方

電話転送サービスがおすすめの方
「自宅とは別にビジネス用の電話番号がほしい方
「ホームページや名刺に電話番号を記載したい方」「自分で電話を取りたい方」「すぐに電話番号が欲しい方」

続いて、電話転送サービスの使用がおすすめの方について紹介します。

  • 自宅とは別にビジネス用の電話番号がほしい方
  • ホームページや名刺に電話番号を記載したい方
  • 自分で電話を取りたい方
  • すぐに電話番号が欲しい方

自宅とは別にビジネス用の電話番号が欲しい方

ビジネス用の電話番号が欲しい方は、電話転送サービスがおすすめです。

電話番号はビジネスの信頼度を上げるひとつの手段です。自社の電話番号が「03」「050」から始まる番号であれば、個人用の携帯番号よりも信頼度を上げられる可能性があります。

ホームページや名刺に電話番号を記載したい方

HPや名刺に電話番号を記載したい方にも、電話転送サービスの使用がおすすめです。記載することで顧客からの問い合わせが増加し、売上の増加や顧客満足度の向上につながる可能性があります。

また、ネットショップの運営で電話番号を表記したい場合にもおすすめです。

自分で電話を取りたい方

電話を直接受け取りたい方にも、電話転送サービスはおすすめです。

電話代行サービスの場合は、担当のオペレーターが代わりに電話を受けてくれますが、要件を聞く程度でサービスの詳細な説明などはできません。自分自身で直接電話を取り、スピーディに対応を済ませたいなら電話転送サービスが向いています。

すぐに電話番号が欲しい方

すぐに電話番号が欲しい方も電話転送サービスの使用がおすすめです。

アナログ回線やインターネット回線を設置して電話番号を取得する場合、1週間から1ヶ月程度かかってしまいます。電話転送サービスなら、最短で申し込みした当日から利用できます。

バーチャルオフィス1の電話転送サービス

バーチャルオフィス1

バーチャルオフィス1では、「03」「050」の番号を取得できるクラウドPBX「クラコール」とサービス提携を行っています。

クラコールが提供しているサービスのひとつである「クラコールPBX」は、回線費用込みで初期費用が0円。1ユーザー月額980円+電話番号利用料で発着信はもちろん、スマホだけでなく固定電話機での利用ができたり、自動音声アナウンス機能が利用できたりします。オプションで留守番電話サービスや音声自動応答も選択可能です。

また、30日間の無料お試しができるので、一度電話転送サービスを使ってみたいという方にもおすすめです。

バーチャルオフィス1の電話転送サービスに申し込む方はこちら▼
スマホで03番号を発着信。クラコールPBX | クラコール

まとめ

バーチャルオフィスで電話番号を使う方法は、バーチャルオフィスの電話転送(電話代行)サービスを利用する方法と、電話転送サービス業者(クラウドPBX)を利用する方法の2つです。ただし、電気通信番号制度の改正により、「東京03番号」を取得するハードルが高くなったことに注意しましょう。

電話転送サービスは料金や機能、オプションなど提供する業者によって異なります。自社の条件にあった電話転送サービスを選ぶことが大切です。

この記事の投稿者

バーチャルオフィス1編集部

東京都渋谷区道玄坂、広島市中区大手町にあるバーチャルオフィス1

月額880円で法人登記・週1回の郵便転送・郵便物の来館受取ができる起業家やフリーランスのためのバーチャルオフィスを提供しています。

https://virtualoffice1.jp/

この記事の監修者

株式会社バーチャルオフィス1代表取締役 牧野 傑

株式会社バーチャルオフィス1 代表取締役

2022年2月に株式会社バーチャルオフィス1の代表取締役に就任。東京(渋谷)、広島にて個人事業主(フリーランス)、法人向けにビジネス用の住所を提供するバーチャルオフィスを運営している。自ら起業した経験も踏まえ、「月額880円+郵送費用」といったわかりやすさを追求したワンプランで、利用者目線に立ったバーチャルオフィスを目指している。

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