バーチャルオフィス利用者の法人口座開設｜実績インタビュー2

「バーチャルオフィスを利用すると、法人口座の開設ができない」そんな噂をよく耳にしますが、実際そのようなことはありません。多くのバーチャルオフィス利用者は法人口座開設を実現しています。

そこで今回は、実際に法人口座の開設を実現したバーチャルオフィス利用者K.Tさまに、インタビューを実施しました。「本当にバーチャルオフィスを利用していて口座開設ができるの？」と不安な方は、ぜひ参考にしてくださいね。

三井住友銀行・GMOあおぞらネット銀行を開設｜バーチャルオフィス利用者K.Tさまの口座開設実績インタビュー

今回ご協力いただいたのは、動画や写真などのコンテンツ制作をメインで事業を展開なさっているK.Tさまです。資本金100万円で会社を立ち上げ、現在にいたるまでさまざまなコンテンツを制作されてきました。

お話をお伺いするなかで、個人事業主の頃から取引があった銀行を選ばれたことや、創業計画書の内容を丁寧に入力されたことなどが、法人口座開設を成功させた理由だと感じました。

Q1.バーチャルオフィス1を選ばれた理由を教えてください。

ーー数あるバーチャルオフィスのなかでも、バーチャルオフィス1を選んだ理由を教えてください。

バーチャルオフィス1を選んだ理由は2つあります。まずバーチャルオフィスをいくつか調べていたところ、バーチャルオフィス1の「月額料金の安さ」に惹かれました。渋谷で880円で利用できるのは、なかなかないと思います！

もうひとつは「週1回の郵便物転送サービスが基本料金に含まれている」という点です。郵便物の転送はマストで考えていたので、基本料金に入っている点は大変魅力的だと感じました。

Q2.法人口座開設までの流れを教えていただけますか？

ーーどの銀行で法人口座を開設されたのでしょうか？

今回開設したのは、三井住友銀行とGMOあおぞらネット銀行です。

三井住友銀行は個人事業主の頃から取引があり、ネットバンキングも無料で使えるので選びました。GMOあおぞらネット銀行を選んだのは、単純に口座が開設しやすそうだったためです。両方とも無事に開設できました。

ーー具体的な法人口座開設までの流れを教えてください。

三井住友銀行とGMOあおぞらネット銀行では、口座開設までの流れやスピードが違いました。GMOあおぞらネット銀行にいたっては、約1週間で口座開設完了の連絡が来たので驚きました！

【K.Tさまが体験された三井住友銀行の口座開設までの流れ】

時期	具体的な内容
3月1週目	提出資料の準備開始
3月2週目	Webフォームより申し込み
4月1週目	提出書類に関しての電話確認
4月3週目	メールにて、書類確認完了の連絡/来店日を予約
5月2週目	来店して、口座開設完了

【K.Tさまが体験されたGMOあおぞらネット銀行の口座開設までの流れ】

時期	具体的な内容
4月2週目	Webフォームより申し込み
4月3週目	メールにて、口座開設完了の連絡

ーーWebフォームではどのような項目を入力されましたか？

Webフォームでは主に事業内容や、自社ホームページのリンクを入力しました。

ーー実際に提出された書類について教えてください。

提出したのは、創業計画書やホームページのスクショ、直近の取引の請求書などです。そのほか、法人の履歴事項全部証明書やバーチャルオフィスの契約書なども提出しました。

ーー口座開設の際に、面談はありましたか？

面談はなく、電話での確認のみでした。

主に電話では、事業内容や過去の取引実績、得意先の社名などを質問されました。事業内容はホームページと同じ事業内容であることを答えて、取引先については得意先の社名を数件答えました。

最後に「投資を考えていますか？」といった質問もありましたが、「現状は考えていない」と答えました。面談もその電話確認1回だけだったので、銀行に足を運ぶことなく終わりました。

Q3.審査の際に工夫された点はありますか？

ーー法人口座の開設は難しいと聞きますが……審査の際に工夫された点はありますか？

Webフォームに関しては、法人設立の前後で、日本政策金融公庫から書式をダウンロードした「創業計画書」を記載する機会があったので、その内容を丁寧に入力しました。

書類に関しては、創業計画書・ホームページのスクショ・直近の取引の請求書で、法人としての基本情報や事業内容、取引実態の一部を示すことを意識しました。

Q4.これから口座開設される方へアドバイスがあればお願いします。

ーーいろいろとお話をお伺いできて、大変参考になりました！最後に、これから口座開設される方へアドバイスがあれば、お願いします。

メガバンク（三井住友銀行）の開設には時間がかかりましたが、法人設立時の大変さに比べたら手続き自体はシンプルでした。みなさんもぜひ頑張ってください！

法人口座開設のポイントとは？

今回インタビューさせていただいたK.Tさまのお話を踏まえて、法人口座開設のポイントを紹介します。

①事業実態の証明をできるようにする

まず、事業実態をしっかりと証明できる書類を準備することが大切です。

今回のK.Tさまは、創業計画書・ホームページのスクリーンショット・直近の取引の請求書を提出したことで証明できました。目に見える証拠があることで、金融機関から信頼してもらいやすくなります。

②口座開設に向いていないバーチャルオフィスは避ける

バーチャルオフィスのなかには、法人口座の開設に向いていない事業者があります。たとえば、過去に犯罪を犯した利用者がいた経歴のあるバーチャルオフィスや、口座開設の実績がないバーチャルオフィスなどです。

また、契約の審査がゆるいバーチャルオフィスも注意しておきましょう。信頼性の高いバーチャルオフィスを選ぶことが、口座開設成功のポイントです。

③特定の銀行にこだわらない

「必ずメガバンクで口座開設する」など、特定の銀行にこだわらないようにしましょう。特定の銀行にこだわらないことで、口座開設の可能性が高まります。

大手銀行の法人口座を持っていることが、信用度の向上に必ずしも結びつくわけではありません。起業したばかりの段階なら、開設しやすいネット銀行を選択することをおすすめします。

【おすすめ銀行一覧（メガバンク）】

おすすめの銀行	開設可否
三菱UFJ銀行	〇 可能性あり
三井住友銀行	〇 可能性あり
みずほ銀行	〇 可能性あり

※信用金庫は登録住所と実際の事業所が異なると否認されてしまうため、法人口座開設は難しいと考えられます。

【おすすめ銀行一覧（ネット銀行）】

おすすめの銀行	開設可否
GMOあおぞらネット銀行	〇 可能性あり
楽天銀行	〇 可能性あり
PayPay銀行 （旧ジャパンネット銀行）	〇 可能性あり
住信SBIネット銀行	〇 可能性あり
りそな銀行	〇 可能性あり
ゆうちょ銀行	〇 可能性あり
新生銀行	〇 可能性あり

④すでに個人の銀行口座を開設している銀行に相談する

今回のK.Tさまのように、個人事業主の頃から取引があった銀行を選択するのもおすすめです。すでに口座を利用してきた実績があることで、信頼を得やすくなり、口座開設できる可能性が高まります。

⑤SNSアカウントを持っておく

ビジネスにおいて、SNSの活用は効果的なマーケティング手法のひとつです。

会社の事業をアピールするSNSアカウントがあれば、提出してみましょう。信頼性を得られそうな情報は、すべて出すことをおすすめします。

⑥自身の経歴書を準備しておく

会社に関することだけでなく、代表者自身の経験や実績がわかる経歴書を準備しておくことも、口座開設には有利に働きます。

事業の分野にいかに精通しているのか、どんな経験・実績があるかなどをアピールすることで、今後事業が成功するイメージを持ってもらえるでしょう。

⑦バーチャルオフィスとの契約書をもっていく

口座開設の際は、バーチャルオフィスを利用していることを隠すのではなく、しっかりと伝えましょう。今回K.Tさまは、バーチャルオフィスの契約書もあわせて提出されています。

「自社オフィスを使っています」などの嘘をついてしまうと、それだけで不信感が募ります。住所で検索すればバーチャルオフィスだということはすぐバレますので、隠さず伝えることが大切です。

⑧会社ホームページを用意しておく

会社ホームページを用意しておくことで、事業実態や会社概要を証明する資料として役立ちます。今回K.Tさまは、実際に会社ホームページのスクリーンショットを提出されています。

会社ホームページは常に情報を最新にしておき、古い情報が残っていないようにしましょう。

⑨知人に銀行を紹介してもらう

大手銀行の場合、口座開設の実績がない事業者に対して、慎重になる傾向があります。実績のある知人に紹介してもらうことで、口座開設が成功しやすくなるかもしれません。

紹介してもらえるような知人がいる場合は、ぜひ相談してみましょう。

⑩本店所在地近隣の銀行で開設する

大手銀行や地方銀行などの実店舗をともなう銀行の場合は、登記で記した本店所在地の近くにある銀行支店で口座開設を申し込みましょう。

銀行によっては担当している管轄区域があるため、離れた場所にある銀行からは口座開設ができない可能性があります。なお、ネット銀行の場合は実店舗がありませんので、気にせず口座開設が可能です。

バーチャルオフィスでの法人口座開設について詳しく知りたい方はこちら▼

バーチャルオフィスでも銀行口座（法人口座）の開設可能！ 開設するポイントまとめ

まとめ

今回は、三井住友銀行とGMOあおぞらネット銀行を開設されたK.Tさまにお話をお伺いしました。インタビューにご協力いただき、誠にありがとうございました！

ネット銀行よりは時間がかかるものの、三井住友銀行のようなメガバンクでも法人口座開設が可能なことがわかりました。今回スムーズに開設できたのは、個人事業主の頃から利用されていたことと、しっかりと実績が証明できたことなどが挙げられるでしょう。

そもそも法人口座の開設が難しいとされるのは、銀行口座の悪用を防ぐためです。信頼できる企業であることが証明できれば、バーチャルオフィスを利用していても口座を開設できます。

バーチャルオフィス1では、バーチャルオフィスをご契約いただいている会員さまを対象に、法人口座開設の進め方のアドバイスを行っております。「法人口座の開設は不安……」という方は、バーチャルオフィス1をご契約のうえ、法人登記したい旨をお伝えください。当サービスでは、法人登記のために別途追加料金は発生しません。基本料金880円（税込）で法人登記&住所利用が可能なので、ぜひ安心してご利用ください。